ふふーん!と自信満々に言う華。
いやいやいやいや、自信満々に言うなよ、と言うか男を誘惑して情報を盗む組織ってなんなんだよ君の前職は。
ん?待って、太宰さんの事を前から知ってたと言うことは…?
文ストオタクの鉄の常識。
太宰さんの前職は、ポートマフィア。
そしてこの子も同じ組織だったてことは?
ジッと華の方を見る。
あ、この子もポトマ出身なの?
え、恐ろしい子だとは思ってたけどまさかこんな闇を血で煮込んだような職場にいたなんて。
怖っ(純粋な恐怖)
話を戻す華。
確かに今話しとんでもなく脱線してたな。
でも上手にコミュニケーションを取るやり方か…
あ、そうだ。
その言葉に表情が明るくなる華。
よしこうなったら帰ったら早速準備しなければ…
あれ全部ここに持ってくるのキツいんだよなぁ。
そう考えながら私は華に別れを告げ、ロッカー室を後にした。
昼休みも半ば過ぎた頃のロッカー室。
社員のほとんどは出払っている静かなロッカー室に居る1人の女性、華に対し話しかける声があった。
華が振り向くと、ロッカー室の入り口に太宰が立っていた。
目を細めて笑う2人、しかしその間には張り詰めた空気が漂っている。
先日の敦君奪還作戦を思い出す。
あの時確実に私が探偵社に所属している事がマフィアに伝わっているはずだ。
そんな2人の会話と共に、昼休みは終わりを告げたようだった。











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!