第17話

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2024/01/19 08:00 更新
あなた
え?ハニートラップ?
はい。ハニートラップです。
誘惑した男性から情報を盗むとか聞き出すとかやってました!
ふふーん!と自信満々に言う華。

いやいやいやいや、自信満々に言うなよ、と言うか男を誘惑して情報を盗む組織ってなんなんだよ君の前職は。

ん?待って、太宰さんの事を前から知ってたと言うことは…?
あなた
あ…もしかしてだけど…。太宰さんにもハニトラ仕掛けた…感じ?だから知ってたの?
あ、いえ…どっちかと言うと同じ組織に居た感じです。
あなた
へー、同じ組織に…
文ストオタクの鉄の常識。

太宰さんの前職は、ポートマフィア。






そしてこの子も同じ組織だったてことは?

ジッと華の方を見る。
先輩?
あ、この子もポトマ出身なの?



え、恐ろしい子だとは思ってたけどまさかこんな闇を血で煮込んだような職場にいたなんて。


怖っ(純粋な恐怖)
あなた
つ、つまり太宰さんを追っかけて…ここ武装探偵社…まで来たと?
はい!
あなた
いや行動力凄っ
太宰さんに逢えるんだったら何でもします!
あなた
そ、そっか…
(どっちかと言うと私は推しがいる空間の壁か空気になりたかったなぁ…)
で、どうやったら上手にコミュニケーション取れるようになるんですか!!
話を戻す華。

確かに今話しとんでもなく脱線してたな。



でも上手にコミュニケーションを取るやり方か…

あ、そうだ。
あなた
私に良い考えがあるよ!明日の昼休みここに来てくれ!
その言葉に表情が明るくなる華。
本当ですかぁ!期待してます!
よしこうなったら帰ったら早速準備しなければ…

あれ全部ここに持ってくるのキツいんだよなぁ。

そう考えながら私は華に別れを告げ、ロッカー室を後にした。
昼休みも半ば過ぎた頃のロッカー室。

社員のほとんどは出払っている静かなロッカー室に居る1人の女性、華に対し話しかける声があった。
太宰
やぁ、久しいね。◯◯さん。
華が振り向くと、ロッカー室の入り口に太宰が立っていた。
…せんぱぁい♡、いつからぁ、気づいていたんですかぁ?
太宰
随分と顔は変わったようだけど、声や仕草で誰だかは特定できたよ。あと先程あなたさんと話していた時の殺気かな、まぁ本気じゃ無いと思うけど。
さすがですぅ♡
目を細めて笑う2人、しかしその間には張り詰めた空気が漂っている。
まさかぁ、こんな所にぃ太宰がいるとはぁ、思いませんでしたぁ♡
太宰
◯◯さん…いや、今は華さん。私も君がここまで来るとは思っていなかったよ。
あなたさんとぉお話してみるにぃ、まだ元マフィアの事はぁ、バレてないみたいですねぇ♡
太宰
もう殆どバレているような物だよ。先日だって芥川君と鉢合わせしてしまったし。
先日の敦君奪還作戦を思い出す。

あの時確実に私が探偵社に所属している事がマフィアに伝わっているはずだ。
大変ですねぇ♡
太宰
いや、君の方が大変な筈だよ。なんせ君はポートマフィアの情報収集班の中でも特に高い地位だったからね、マフィアの情報の宝箱だ。彼等も血眼になって君を探しているだろうね。
そんなことはぁ、簡単には言いませんよぉ♡私は自殺願望もぉないですしぃ♡
太宰
だろうね。
そんな2人の会話と共に、昼休みは終わりを告げたようだった。

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