第16話

14
1,482
2024/01/14 22:27 更新
ガチャリと音を立ててロッカー室の扉を開ける。

ここでの出来事が今後の探偵社生活に支障をきたすかもしれない。慎重に、穏やかに行こう。
あなた
お、おじゃましま〜す。
やっと来ましたか。
あなた
あ、あの、用事って…なんでしょうか?
よしよし、ここまではいいぞ!
相手もぱっと見落ち着いていr…
先輩、さっき太宰さんと仲良さそうに話していましたよね?
あなた
へ?
おっth、いきなり雲行きが怪しくなって来たぞ。
どうしてですか…?





















どうしてそんなにカッコよく男性と喋れるんですか!
あなた
……はい?
おっと、突然のカミングアウト。
あなた
え?もう一回?
だから!どうしてそんなにカッコよく異性と喋れるんですか!!
あなた
なんか良く分からないけど異性と喋る方法で私をお手本にするのは良く無いと思うケド…
でもあんなに仲良く太宰さんと喋ってたじゃ無いですか!!私太宰さんのあんな楽しそうな顔、見た事ないですよ!
あなた
見た事ないって…今日初対面だから見た事ないと言うのは当たり前では…?
あれ、そう言えば……















あなた
私、華さんに太宰さんの名前言ってないような……
あなた
しかもその感じから太宰さんの事を結構昔から知ってるんじゃ……?
…そうやって、思ったことはすぐに口に出さないほうが良いですよ。
あなた
え?
刹那、本当に瞬きした瞬間に起きていた事であった。

首筋に冷たく、鋭いものが当てられている感覚に陥る。私の首筋にはカッターナイフが当てられていたのだ。
あなた
ピエ
なら間違いなく自己の情報漏洩ろうえい防止のために殺していますね。
首に当てているカッターをさらに強く当てる。

少し血が首をつたって垂れ落ちるのを感じた。
自分の過去が知られるって結構なデメリットになり得ますから。人間像が捉えやすくなる。だからその可能性があったらすぐに潰しておかなくては。
あなた
イヤ、結構アナタ自分カラ自身ノ情報ペラペラ喋ッテマシタヨネ…?
え?
あなた
エ…(抵抗しようとする意思)





ア、ナンデモナイデス。(やっぱ諦める)
まぁ、今はそんなことしませんけど。
そう言って、私の首からカッターナイフを下ろす。

危ねぇ…こんなんカッターキィャァァァァ騒ぎどころではない。普通にタヒんじゃう。この子恐ろしい。

特に目がヤバかった。絶対何人…いや何十人かほうむり去ってる系の人だ。
あなた
と、取り敢えず”時を戻そう”。
え、ぺこぱ?
あなた
というか、異性とカッコよく会話するコツ……と言うより、上手なコミュニケーションの取り方かな?
はい!まさにそれです!
うーん、言いづらいけど決定的に言えるもの…
あなた
なんだろ…まずは、おはようございまぁす♡とか、せぇんぱぁい♡…という話し方を辞めて見れば…?
それが…出来ないんです。
あなた
出来ない…?
はい。私元々異性と話すのが苦手で…。それに前職も相まってこの喋り方で異性と接する事が定着しちゃったんです…。
あなた
え、前職?
というか異性と話すの苦手系女子がどうやったらぶりっ子に目覚めるんだ…?

あとこの子をそうさせた前職って…多分そこで何人か葬り去ってること考えると…


どんだけ物騒なんだよ!!
はい…。あの、あんまり詳しくは言えないんですけど、私…。
あなた
うん。


























少し間を空けて華が話し出す。
前職でハニートラップ…みたいなことやってまして…。そこで異性との接し方を学んだら…こうなってました…。

プリ小説オーディオドラマ