第22話

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2024/08/24 21:00 更新
あなた
…なんか、あっさりと解決してしまいましたね…
警察署から解放され、帰路に着いた私達。

真相として、

秘書の鯱野さんが社長の飲み物に遅効性の睡眠薬と痺れ薬を入れ、社長に飲ませる。

社長を路地に向かわせる。

その間に鯱野さんはマスクと帽子、コートを着て、変装。ナイフ(凶器)や靴(囮用の)を入れたバッグを持って出発。

さっきの青年が社長の気を引いてる間に、後ろから忍び寄ってグサっ…


と言う感じらしい…
乱歩さん
まぁ、この僕の手にかかれば当たり前だよね!
あなた
ですよね!
しかし、ここで一つ気になることが頭に浮かんだ。
あなた
そう言えば、質問なんですけど…
乱歩さん
あなた
なぜ女社長さんは路地裏に行っていたんでしょうか…?
















乱歩さん
はぁ?
あなた
え?
しばらくの沈黙の末、乱歩さんはすっとんきょうな声をあげた。
乱歩さん
そんな事、あの秘書の話を聞けば分かるようなことじゃないか!
あなた
う”っ…。
畳み掛ける言葉と知能の差の暴力が、私のメンタルをゴリゴリ削ってく…!
乱歩さん
まったく…。とりあえず、女社長が路地に通っていた理由はのためだよ。
あなた
とりひき…?そんな事言ってたっけ…?
乱歩さん
はぁ…。あの鯱野秘書が「女社長は毎回、路地に行く前に銀行に行ったり、タブレットを持っていったりする」と言っていたじゃないか。
あなた
…言ってましたっけ?
乱歩さん
なんか、すごく視線が冷たいと言うか…。

いやまぁご褒美っちゃご褒美なんだけど…。
乱歩さん
と、に、か、く!
銀行に行くのは報酬を渡すため。タブレットは仕事内容を説明するためのものだろうね。
あなた
はぁ…。
乱歩さん
それに、あの女社長の企業は最近有名になっている。
あなた
そういえば…。
16話警察の資料に書いてあったことを思い出す。
乱歩さん
気になってあの女社長の銀行手帳で、今日、この事件の前に引き下ろされた額…つまり報酬が、どの時期から引き下ろされてたか調べてさせたんだ。

その結果、あの女社長の会社が有名になってきた時期と重なっている事が分かったんだ。
あなた
え…?だったら、報酬を渡していた相手?が被害者の会社を有名にする手伝いを…?でもどうやって…。
乱歩さん
乱歩さん
女社長は食品を扱う会社を経営していると聞いた。
あなた
は、はい。さっき調べてみたら、新作の料理やスイーツにハズレが無く、独創的な見た目から一般的な見た目の様々な料理が楽しめると話題みたいです。
乱歩さん
…仮に報酬を渡していた相手、恐らく鯱野の隣にいた青年が会社を発展させる手伝いをしていたとしよう。それはどう言う手伝いだったと思う?
あなた
え?part2
やっべ。こう言ういきなりの質問に弱いんだよな私…。うーん、会社を有名…発展させる手伝いか…。
あなた
うーん、アイディアを出したりとか…。はっ!もしかしてあの青年、とんでもないシェフだったんじゃ!
乱歩さん
盗作。
あなた
え?part3
乱歩さん
もしあの青年にそこまでの能力があったら、正式に雇用してもいいはずだ。
あなた
た、確かに…。
乱歩さん
少なくとも、後ろめたい理由がない限り、社員をあんな人気のないところ、ましてや廃墟同然のところに住まわせるはずがない。
あなた
と言うことは…。あの青年は他社のレシピやアイディアを…。
乱歩さん
ああ、盗んでいたと言うわけだ。それに、女社長は毎週通っていたし、新作のメニューが出る頻度を見ても、あの青年はとんでもない激務を課せられていたわけだ。
あなた
そんな…。
あなた
で、でも青年は、その激務…そしてあの態度を見るに、誠実さから自分の仕事に罪悪感を抱いて、そこからの解放の為に女社長を殺したかったと言う事は分かりましたけど…。なぜ鯱野さんは…。
乱歩さん
なぜ、他の企業…。レシピが盗まれた企業は女社長の会社を訴訟しなかったのか。
あなた
乱歩さん
女社長の会社を調べたら少なくとも、盗まれたレシピのデータくらいは出てくるだろう。
乱歩さん
自分の会社で編み出したレシピが、発表前に全く同じ料理が出てたら、幾つかの会社は不信感を抱くはずだ。
乱歩さん
しかし全く訴訟されない。
乱歩さん
勿論、賄賂と言う手もあると思うが、僕はこれに鯱野が関わっていると考える。



乱歩さん
この事実を内密にするために、女社長は鯱野を他の……いや、これ以上はやめておこう。
乱歩さん
とにかく、そんな彼らが出会って、恋慕なんかを募らせてしまったら、彼らは解放されるために彼らの障害を排除することを厭わなくなるだろうね。

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