朝 私は硝子の部屋にいた .
と天井を見上げてため息をつく硝子 .
ニヤッとイタズラな笑みを浮かべる .
そう言って私の肩をポンポンと叩かれた .
朝から振り回されて
既に疲れた気がする .
でも出迎えは絶対に行かなきゃ .
‥ 悟にそう言ったから .
あいつでも疲れる時は疲れるのね と笑いながら
タバコを取り出し火をつけた .
と私は部屋の窓を開けた .
暑い日差しと気温の中で
心地いい風が私の髪をなびかせて
吹き抜けて行く .
窓から目を凝らしてよく見ると
木と木の隙間から階段を登る4人の影が見えた .
じゃまた後で と
私は硝子の部屋を飛び出した .
少し距離があるけど ,
歩いて向かえば護衛完了後の2人に
ちょうど会えるだろう .
そしたらおかえりって笑顔で言おう .
そう思ってたのに .














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。