なんて呑気な話をしながら
四神達と薨星宮へ続く地下の入口まで歩く .
短かったようで長かったこの3日間 .
不安ばかり感じていたせいで
寝ても食べても疲れが取れた気はしなかった .
肩の力が抜けて無意識に強ばってた
口元も緩んだ気がした .
でもそれもほんのつかの間だけ .
一番最初に気づいたのは玄武だった .
道の途中突然立ち止まったと思えば
少し先の上空を睨む目 .
一足遅く 白虎 , 青龍 , 朱雀 も
なにかに感づいたように同じ方向を見る .
と目線の先を見上げると
黒いモヤのようなナニカが迫っているのが見えた .
それは次第にこちらに近づいてきていて
不快な羽の音が広がっていく .
ナニカの正体は無数に飛び交う蠅頭の群れ .
既に四神達は戦闘態勢に移っていて
私の指示を待つ体制に入る .
でも突然のハプニングに私の頭の中は
情報処理が追いつかず指示できずにいた .
なんて私が呆然としてる時一直線にこちらに
飛んできた蠅頭 ,
それをすぐさま爪で祓う白虎 .
それを皮切りに各々向かってくる蠅頭を
祓っていく四神達 .
そんな中私の脳内に飛び込んできた1つの不安 .
今日は星奨体が同化する日 ,
高専の中に蠅頭の群れ .
点と点が繋がるように
前から感じていた嫌な予感が思い出される .
気づけば私の身体は走り出していた .
そう言えば青龍はすぐに空へ飛んでいき
他の3匹は私が通る道を作る .
私はその合間をくぐって
薨星宮を目指した .













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。