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第1話

大事な依頼
1,012
2023/01/24 11:43 更新







あなた
本当に申し訳ありませんでした...!
国木田独歩
もう少し判断を――
江戸川乱歩
君はもうちょっと――
太宰治
全く――


中島敦
み、皆さん!そんなに責めないであげてください...。
谷崎潤一郎
まずこれまで失敗が無かった方が不思議だったンですよ、アハハハ
泉鏡花
あなたの下の名前はよく頑張った
宮沢賢治
そうですよ!



国木田独歩
まぁそれもそうだな、
太宰治
今度からは気を付け給えよー


江戸川乱歩
社長から了承貰ったから、今日はもう帰っていいよー






あなた
はい...








大事な依頼だったのに...


あんな所で失敗して...



なんでこんなに出来ないんだろう






少し俯きながら自分の入社祝いで貰った黒靴を眺めながら



何時もの道で社員寮に戻ろうとしていた












もう少し...上手く出来たのかな...?


そうだよ、他の人なら絶対上手くやってたのに、僕はやっぱり...











社員寮に繋がる道の最後の電柱を曲がろうとしていたら


飛び出して来た男にぶつかってしまった。












あなた
すいませっ



男は熱い中、熱中症になりそうな黒フードを着ていた。



僕が謝ろうとしたら男が何か小声でブツブツと爪を噛み締めながら言っている事に気が付いた。


男は少し俯いていていたのだがバッと効果音が付きそうな程に顔を上げると



お前のせいでお前のせいでお前のせいでお前のせいで


先程まで聞こえなかった声が聞こえた。







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