男の顔色は酷く悪く、顔を覗き込むと酷い隈があった。
狂ったように笑い続ける男。
やがて収まり、僕の事を濁って何も写さない様な眼で見た。
男はお手本の様な張り付けた笑みを浮かべ
僕の顔の前に手をかざした
嗚呼、ヤバイっ
遅刻するっ
昨日あれだけの事を起こしたんだからこれ以上迷惑なんてかけられない!
街中を突っ切って走る。
うずまきの横を通り過ぎ、思い切り登っていく。
武装探偵社と書かれたドアの前で呼吸を整える。
そして一吸いして
ガチャ
何時もならこんな感じに帰ってくるはずの声が
僕の声が室内に響いただけで声が帰って来る事は無かった。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。