第2話

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2024/03/07 12:41





 美冴「 あなたちゃん朝だよーーー!! 」


   『 ん...、まだ...寝かせて、 』
 美冴「 もう...早く起きなさい!!!
     今日は高校の入学式でしょう? 」
   『 高校...はっ、!! 』


  美冴さんの言葉で私はベッドから飛び起き、
  急いでリビングへ向かう。


   『 今日は入学式だ〜〜〜!!
     制服どこにしまってたっけ、!? 』


  テーブルに置かれた朝食をぺろりと完食して
  クローゼットからぴかぴかの制服を取り出す。
  ぴかぴかと言っても光っている訳では無いが...。
  ずっと憧れていた高校に入学したんだ。
  制服は合格者の象徴といっても過言ではない。
  
 
 美冴「 ゆっくり周りみながら歩くのよ!
     車にはねられたりしないでね 」
   『 もう!小学生じゃないんだから...
     じゃあね!行ってきます!! 』
 美冴「 ...行ってらっしゃい、頑張ってくるのよ! 」



  私は美冴さんに大きく手を振って家を飛び出す。

  檜山美冴さんは私の叔母だ。
  両親を亡くした私を、快く引き取ってくれた人物である。
  まだ心も幼く世界で一番大切だった両親を失った私を
  ぎゅっと抱き締めて「 一緒に暮らそう 」
  と暖かく迎えてくれた。


  両親の形見であるネックレスを握りしめて
  桜舞う通学路を走り抜けた。




  

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