第5話

幼児化と過去の話
1,297
2020/07/05 12:30
名作side
松田 名作
松田 名作
え…
全員
えぇーーーーーー!?
僕の名前は松田名作。
竜宮小に通っています。
突然だけど今、僕達はとても混乱しています。
理由は、僕達n…
スウィーツ
スウィーツ
大変だああああああ!!
むすび
むすび
僕達のクラスメイトのおおおおお!!
ノキオ
ノキオ
鴬梅あなたがああああああ!!
ボルト
ボルト
突如幼児化してしまったあああ!!
松田 名作
松田 名作
うるせぇ!!
うるせぇ上に僕の台詞とるなよ!!
はぁ…
っていうか…
あなた
??
全員
(可愛い…///)
あなた
おにーさま達、誰ですか…?
むすび
むすび
記憶が無いみたいですね
松田 名作
松田 名作
僕は名作。
僕達は君の友達だよ。
あなた
とも、だち…
僕が説明すると、なぜかあなたちゃんの顔が曇った。
あなた
いけません…
松田 名作
松田 名作
え?
あなた
私は…お友達をつくってはいけないのです…。
ノキオ
ノキオ
どうゆうことだ?
あなた
母様が…「将来の邪魔になるから」と…。
つくったら、怒られてしまう…。
あなたちゃんは、目に涙をためながら、ポツリポツリと話してくれた。
まさか、あんなに優しくて、明るいあなたちゃんに、こんな過去があったなんて知らなかった。
でも…
松田 名作
松田 名作
大丈夫。
僕達はずっと友達だよ。
あなた
あなたside
突然、知らないところに居た。
さっきまで、部屋に居たのに。
そこに居たおにーさま達が言った。
「君の友達」
と。
友達はつくってはいけないもの。
母様はそう言っていた。
辛かった。
昔から一緒だった皆との仲も、あの人の手によって引き裂かれた。
「貴女は必ず名作になるの」だとか、
「貴女は他とは違うの」だとか。
いつもいつも…。
そんな母様が怖かった。
でも、このおにーさまは、初めてみるような人だった。
松田 名作
松田 名作
大丈夫。
僕達はずっと友達だよ。
私の頭を撫でる手はとても温かく感じる。
こんなことを言う人も、こんな温かさも、
知らないものだった。
スウィーツ
スウィーツ
あ!!
むすび
むすび
戻ったぁ!!
松田 名作
松田 名作
声がでかい!
ノキオ
ノキオ
あなた、大丈夫か?
あなた
え…
ボルト
ボルト
さっきまでのこと、覚えてないのか?
あなた
さ、さっき?
松田 名作
松田 名作
覚えてないんだね…
あなた
な、なにがですか!?
ノキオ
ノキオ
いや、ダイジョウブ。
あなた
なぜカタコト!?
松田 名作
松田 名作
かわいかったけどね…(ボソ
あなた
はい?
松田 名作
松田 名作
ナンデモナイデス!///
あなた
だから!
…………
名作くん。
私ね、嬉しかったんですよ。
私が転校してきて、貴方が話し掛けてくれたあの時。
あんな扱いを受けるのは初めてだった。
初めて、人の温かさを感じた気がした。
転校自体、母様が決めたこと。
乗り気なんてするはずがなかった。
あの時、あの瞬間、
体に電流が走ったようだった。
あれからも、皆と接して、逆に怖かった。
私が、こんな幸せになってもいいものかと。
でも嬉しかった。
あなた
ありがとう…(ボソ

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