中学3年生
今の高校のある学校に引越しする前のこと
中学三年生は、受験等でなかなか忙しい時期だ。
進路のことで何も決まらなくてただ気持ちがぐったりしていた。
気晴らしにどこかに散歩に行こうとして歩いていたら可愛らしいカフェを見つけた。
コーヒーなんてまだまだ苦くて飲める歳でもないのにどうしても気になって中に入った。
白を基調としたシンプルでオシャレなカフェ
元気な声で声をかけた人
最初は、そんな印象だった。
案内されて着いたのは大きな窓のある二人がけ用の席
外から見えるのは、綺麗な植物ばかりでとても綺麗だった。
ニコニコと笑いかけて差し出されたメニューを見る。
急に話しかけられて驚いた。
バカにされるんじゃないかって思った。
と言って、笑いかけてくれた時すごく胸がなった気がした。
恋をすると周りがきらきらして見えるって友達が言っていた。
本当だったんだ…
でも、人見知りだった私は恥ずかしくて下を見たまま小さな声で答えることしか出来なかった。
彼がみていた場所は、窓から見える大きな樹木がある丘だった。
だけど、何だが悲しそうだった。
そう言って、笑って誤魔化したのぐらい私にだってわかった。
でも、まだ会ってそんな経っていないしこれは聞いては行けない事だと思い下を見た。
厨房の方に行ってすぐにアイスティーを持ってきてくれた。
アイスティーの味は今はもう覚えていないけれどあの時の店員さんの笑顔は何故かずっと頭の中にいて離れなかった。
to be continued…。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。