第24話

♚ 〜過去の話〜
306
2020/03/11 11:39
中学3年生
今の高校のある学校に引越しする前のこと
中学三年生は、受験等でなかなか忙しい時期だ。
進路のことで何も決まらなくてただ気持ちがぐったりしていた。
気晴らしにどこかに散歩に行こうとして歩いていたら可愛らしいカフェを見つけた。
コーヒーなんてまだまだ苦くて飲める歳でもないのにどうしても気になって中に入った。
白を基調としたシンプルでオシャレなカフェ



ミンソン
いらっしゃいませ!
元気な声で声をかけた人
最初は、そんな印象だった。
ミンソン
お一人様ですか?
あなた

は、はい…

ミンソン
こちらへどうぞ
案内されて着いたのは大きな窓のある二人がけ用の席
外から見えるのは、綺麗な植物ばかりでとても綺麗だった。
ミンソン
こちらメニューになります。
あなた

あ、ありがとうございます。

ニコニコと笑いかけて差し出されたメニューを見る。
あなた

コーヒー以外もあるんだ…

ミンソン
コーヒー飲めないの?
あなた

え?

急に話しかけられて驚いた。
バカにされるんじゃないかって思った。
ミンソン
俺も飲めないㅋㅋ
と言って、笑いかけてくれた時すごく胸がなった気がした。
恋をすると周りがきらきらして見えるって友達が言っていた。
本当だったんだ…
あなた

そ、そうなんですか…

でも、人見知りだった私は恥ずかしくて下を見たまま小さな声で答えることしか出来なかった。
ミンソン
うん、なのになんでこんなところで働いてんのって話だよねw‪
ミンソン
でも、ここはいい所だよ…まるで違う世界に来たみたいに思える。
彼がみていた場所は、窓から見える大きな樹木がある丘だった。




だけど、何だが悲しそうだった。
あなた

あの、丘に何か思い出でもあるんですか?

ミンソン
え?そう見える?
あなた

何だか、悲しそうな目で見てたので…

ミンソン
そう……なんでもないんだけどね、ははっ!
そう言って、笑って誤魔化したのぐらい私にだってわかった。


でも、まだ会ってそんな経っていないしこれは聞いては行けない事だと思い下を見た。
ミンソン
さ、メニューは決まった?
あなた

あ、えっと…アイスティー下さい。

ミンソン
アイスティー1つね?
分かりました!
厨房の方に行ってすぐにアイスティーを持ってきてくれた。
アイスティーの味は今はもう覚えていないけれどあの時の店員さんの笑顔は何故かずっと頭の中にいて離れなかった。




to be continued…。

プリ小説オーディオドラマ