第2話

シルクと○○。
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2018/07/15 08:21
幼稚園年少の頃。
「俺、○○とけっこんするっ!」
「私もっ!」
親同士の仲が良く、毎日のように遊んでいた私たちはついにそんなことを言い出した。毎日のように手を繋ぎ、毎日のようにギューをした。
小学校1年の頃。
シルクは男の子と遊ぶ回数が増え、私も女子だけで遊ぶようになった。喋る回数も幼稚園のときよりとても減り、ケータイなんて持っていないので、2人で会話をする時間もなかった。今、何してるのかな。私と遊べる日はないのかな。幼稚園のときは気にしなかったことも、小学生になれば着々と増えてきた。小学5年。シルクに好きな人ができたらしい、と、噂が流れてきた。あぁ、ついに片思いになってしまった。
中学校1年の頃。
私は片思いを抱えたまま、ここまで来てしまった。シルクの家に電話して、告白でもしようか。とも考えた。結局取りやめてしまったが。そのあとは2年3年と同じクラス。心の中で私は何度も飛び跳ねた。3年の後半にはケータイを買ってもらった。そこでクラスのLINEグループに入り、そこからシルクを探して友達追加をした。2人だけの会話はそこから始まった。会話を途切れさせてしまっては、また話せなくなるかもしれない。なんとかして会話を繋がなければ。何回も何回も考えた。「うん。」しか返ってこなくても、何回も何回も。
もう会話が続かない。ついに話のネタがなくなってしまった。これ以上話せないのだろうか。捻りに捻って出した会話。「高校、どこ行くの?」
応援練習を始めようと中庭に出てきた頃。寂しそうに階段を登る○○の後ろ姿が窓越しに見えた。ものすごく思いつめているように丸まった背中から、嫌な予感が襲ってくる。
、、、止めなければ。そう思うと体が勝手に動き応援練習などやめて走り出してしまった。
「えっ、ちょっ、シルク!?」
そう叫んだのはザカオだったか。覚えていない。無我夢中で○○の背中を追いかけ、たどり着いた先は学校の屋上。扉を少し開けて様子を見る。すると、○○は少し身を乗り出し、いつ落ちようとしてもおかしくない状態だった。扉を思いっきり開ける。すると、
「このやろうシルク!!!!大好きだっ!!!!!!」
急にそんなことを叫び出した。ああ、そうか。○○の背中を追いかけた意味もきっと、○○と同じ気持ちからだ。
「俺も。お前のこと、大好き。」
そう、この気持ちは幼稚園の頃から変わっていない。あの時手を繋ぎながら「○○とけっこんする」みたいなこと言ったのも覚えているし、俺からギューを何回もしたことも覚えている。でもやっぱり小学生になれば思春期で、好きな人がいることは誰にもバレたくなくて、ずーっと隠してたな。笑
まあ、バレちゃったけど。○○と喋っていない間もずーっと○○のことを忘れたことはなくて、何回も○○と遊びたいって考えてた。けどそれが言えないまま中学生になっちゃって。部活のテニスを頑張ってるところもちゃんと見てたし、合唱コンクールで伴奏を弾いてるところもちゃんと見てた。遠くから見る○○も可愛かったけど、やっぱり近くで見たくて。2年3年は同じクラスなのが嬉しくて、家で何回ガッツポーズしたか、、、←
LINEの友達追加が○○から来てたとき、すんごく嬉しくて、飛び跳ねた。←
高校生になって、應援團に入った理由。それは勿論○○に惚れてもらうため。目立っていれば、きっと目に付くはずだから。でも、そんなことも、いらなかったのかも。
「し、、、シルク!?」
目を丸くしてこちらに振り返る○○。
「あ、き、聞こえてた?笑」
俺も恥ずかしくなり、少しオドオドしてしまう。
「シルクの好きな人、、、って、1年のあの子じゃないの??」
、、、いったい誰のことを言っているのだろうか。見当がつかない。←
「あ〜?たぶんそれ、勘違いだと思う。俺は、幼稚園のときからお前しか見てなかった、、、し。///」
誤解を解こうとして放った言葉。すごく墓穴を掘っているようにしか感じねえ。////
「だっ、だからっ、、、その、俺と、、付き合ってくんない?//////」
うっわあああぁあ!!言っちまったああぁ!!!
すると、○○は急にこっちに歩いてきて、幼稚園の時のようにギュッと抱きつく。ドキッとしたのも束の間、○○が少し震えているのがわかる。
「うっ、うぅ、おねっ、がいしますぅ、、、」
そんな○○の声を聞き、あぁ、泣いてるのかと分かってしまった。
「泣くなって〜笑笑可愛いやつだな〜笑笑」
頭を撫でると、子供扱いしないでよ、と意地を張りながらも、しっかり抱きついている。それを抱き返し、
「じゃ、落ち着いたら一緒に帰るか!」
と、そんな提案をしてみた。すると。
「うん!!!!」
嬉しそうな○○の声が聞こえた。
応援練習をすっぽかして来たことを思い出したのは、○○と一緒に帰っている間だということは内緒。笑笑
作者はサクッと読めるようにつくる、ということを知らない。←←←←
いやあ、この自撮りシルクかっこいい。
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お次はマサイさんですね

読み返してみたけど、最後テキトーすぎん?

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