、、。どうしよう何を話したらいいのか分からない
そんな時に口を開いたのは末澤さんだった
誠「そういえば"末澤さん"呼びじゃなくてええんやで?」
「えっ、でも先輩ですし、。」
誠「そんなん関係なく"誠也"って呼んで欲しいねん!なんか堅苦しいやん?」
「呼び捨ては難易度が高すぎます!それなら、
せ、誠也くんでどうですか?」
誠「"今は"それでええわ」
誠「勘弁したる」
"勘弁したる"って、、持たないですよ
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
誠也くんに家まで送って貰った
そして、案外帰る時間があっという間だった
「あっ、家ここです」
誠「そうなん!?なんかあっという間やったわ」
「ほな、またな!」
誠也くんの背中が遠くなっていく
「誠也くん!!!」
私は勇気を出してみようと思った
誠「ん?どうしたん?」
「また、あ、会えますか?」
誠「おん、会お。また一緒に帰ろな」
誠也くんはそう言って手を振る
私も直ぐに手を振り返した
誠也くんのその背中が見えなくなるまで
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。