あなたside―――
大きくて優しい温もりに包まれた私の手。
先程目を覚まし、グスクさんと1階にいる
『ROWDYSHOGUN』さんに会う。
そこは、コンクリートで打ちっぱなしにされた
広場。部屋の隅に置かれているドラム缶から
吹き出す炎によって、部屋の明かりが保たれている。
ざっと数えて10人ぐらい。皆赤色と黒色の服を
身にまとっていた。
グスクさんにリーダーと呼ばれた人は、
小麦色の肌をした巨男だった。私は圧を感じ、
思わずグスクさんの後ろに隠れた。
少ししょんぼりしているリーダーさんを見て
私は堪らず謝った。
花を食べたから傷は治った。
なんて言えるわけが無い。
まぁグスクさんにはバレただろうけど…
その時、女の人と間違えそうな綺麗な顔をした人が
ちょっといいか?と言い、手を挙げた。
確か…エイノットさんだ。
私が名乗ると、何かを確認したかのように
エイノットさんは頷いた。
生まれたとこ、六本木なんだ…
両親はもう死んでたんだ…
エイノットさんが私について調べたことを
聞いて色んな感情が芽生えてくるが、
そんなことはあの男による恐怖で
かき消されていた。
私はあの男がフラッシュバックし、
カタカタと震えていると、グスクさんが
優しく私の頭を撫でてくれた。
すごい、この花の力まで調べてたなんて。
私はエイノットさんに言われた通りに、
足の包帯を取った。
驚いている皆に、背の高いジョーさんが説明する。
ハデスさんがお礼を言うと、
2人は『どうって事ねぇさ。』
『これが俺らの仕事だからね。』と言った。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。