第30話

死にたがり、いざ現実へ。
2,011
2022/05/29 12:39
クロスside





インクさんにテレポートさせてもらったは良いのだが...
クロス
...ここって何処なんですか?
俺達の来たところは住宅街らしい。

真っ暗だが、ポツポツと街頭がある。

穴の底が真っ暗だったのが納得できる気がした。
インク
インク
...あくまでこれは予想だけど...ここはPlayerの世界じゃないかって思ってる
マーダー
マーダー
はぁ?Player?
昔、Playerと色々揉め事があったのを思い出したのか、ギリッ、と歯ぎしりをするマーダー先輩。

だけれども、未来さんを憎むことはできないのか、すぐに肩の力を抜く。
ホラー
ホラー
にしたって...何であのゴミ箱とここが繋がってんだ...?
ホラー先輩が、誰しもが思っているであろう疑問を口にする。

しかし、誰も何も分からないから答えない。

その時、ナイトメア先輩が顔を目の前の家に向けた。

何だろう、と思って視線の先を見ると。
ナイトメア
ナイトメア
...ネガティブがある...それも、未来と似たような...
家を睨みつけて先輩が言う。

その言葉に、全員がナイトメア先輩に注目した。
エラー
エラー
...未来と"似たような"?
エラー先輩は「似たような」の部分を強調して言った。
ナイトメア
ナイトメア
...未来だという確信は無い、あるいは...親類、とか...
マーダー
マーダー
...父親だな
クロス
...何で、ですか?
マーダー
マーダー
アイツは..."父親が怖い"って言ってたからな
俺の記憶の中ではそんな事を言っていたのは...ないはずだ。

きっとマーダー先輩、後はごく少人数に言ったんだろう。

...まぁ、俺があんまり覚えてないからかもしれないが。
キラー
キラー
しかもマーダーの事見て、さ
マーダー
マーダー
黙ってろキラー
キラー
キラー
は?事実言ったまでじゃん
クロス
今は争ってる場合じゃないですよ先輩
睨みつけ、少し強めに言うと2は驚いて俺を見る。
クロス
...どうするんですか、今の時間にも未来さんがどうなってるか...
キラー
キラー
...そうだね、ごめんクロス
マーダー
マーダー
...悪かった
落ち着いた先輩達に「いいですよ」と返す。
インク
インク
...で、君達はどうするの?
インクさんは俺達のことを見て言う。

...「どうする」か、なんて。
ナイトメア
ナイトメア
...行くしかないだろ、中に
エラー
エラー
...だな
インク
インク
...僕はインクが無くならないように見張ってる
行ってきて、と少し笑って最後に言った。

まるで、俺達が必ず解決できる、なんて自信があるかのように。

...その時だった。



痛い!やだ!お父さん!



うるせェ!黙ってろ!
クロス
キラー
キラー
未来ちゃんの声...!
ホラー
ホラー
...行くぞ
ホラー先輩がそれだけ言って、瞬間移動をした。

目的地は、声のする方...家の中へ。

俺達もそれを合図としたように、追って瞬間移動をした。

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