ベッドの上で、熱もないのに体が鉛みたいに重くて。
ショーケースが“夢じゃなかった”って証明するみたいに、喉だけがまだ少し痛んでる。
スマホを持つ指先もだるくて、でも――
ドウンが「少しだけでいいから、見てみては?」って画面を開いてくれる。
Shardsからのコメントが、静かに、でも確かに流れてくる。
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「ショーケース、本当に良かった…泣いた」
「声が戻った瞬間、鳥肌立った」
「あの最後の一音、一生忘れない」
「生きてるって思えた」
「Shardsでよかった」
「Siuが諦めなかったから、私たちも光れた」
「割れてても、ちゃんと光ってたよ」
⸻
画面が滲んで、慌てて目を閉じる。
「……だめだ、泣く」
小さく呟くと、ドウンが苦笑いして、額に冷たいタオルを乗せる。
「シウさんの作った音。ちゃんと届いてます。」
Shardsの言葉は、派手じゃない。
でも、ひび割れたガラスの奥に、確実に差し込む光みたいで。
「……ありがとう」
誰に向けた言葉かわからないまま、胸の奥で何かが、やっとほどける。
初めてのショーケース。
完璧じゃなかった。
でも――独りじゃなかった。
Shardsの光は、今日も静かに呼吸してる。
Siuの歌と、同じリズムで。











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。