あれから数時間が経った。
だんだんと北の海に近づいてきたか、船内の気温が
下がっている気がする。
そう言って監視が居なくなる。
そう、今私は商品として運ばれているのだ。
品質が落ちては金にならない、これくらいなら動いて
くれる。
そこを狙う_________
監視が持ってきたのは白湯。渡すために牢屋が開く。
私が飲めるように手の縄まで解く。
バシャ(白湯をかける)
白湯は監視の顔にかかる。
その隙に能力で作り出したスタンガンで相手に攻撃。
倒れ込んだ隙に縄で縛る。
トンッ
軽く峰打ちを打つ。
監視が気絶している内に足の縄も解き、脱獄する。
檻にはもちろん鍵をかけて、その鍵はどこかへ
捨てておく。
この船には小型船がある。
最初に捉えられた時に知っていたため、
それを探すために船内を走り始めた______________
タッタッタッ(走る音)
手当たり次第にあなたを探す敵たちをなんとか交わし
ながら、ようやく小型船のある場所まで辿り着く。
次々と攻撃が飛び交うがなんとか避け、隙あらば
ベポに教えてもらった体術を駆使して戦う。
"いーや、まだだ。"
ゴンッ
大きな石のようなものが頭に直撃する。
すぐに退けようとするも、力が入らない。
ガレッドに向かって睨みを効かせるあなた
そう言って甲板に連れ出される。
目の前に広がるのは、白く大きな建物。
そこにどんどんと何かの檻が運ばれていく。
_______微かに聞こえる悲鳴は、気のせいじゃないだろう
もう、何も希望がない。
私は気を失っていたから正確にはわからないけど
キャプテンたちは今頃、こいつらとの戦いで深傷を
負っているはず。
__________________もう誰も、助けには、来ない…?
わたし、このまま売られちゃうのか、
私はされるがまま檻に入れられ、そのままオークション
会場へと運ばれた。
〜会場内・商品置き場〜
あなたは豪華な衣装を着せられて、手足を海楼石で
出来た鎖で繋がれた。
ローからもらったアクセサリーは、鑑定員から
高価なものと診断され、つけたままで売り出されることとなった。
そんなことを考えているあなたの机の前に、
水と少量のフルーツが置かれた。
ポタッ……ポタッ…
あなたは声を殺しながら泣く。
本当は赤子のように泣き叫びたいが、そんな事をしたら
監視に気づかれて暴力を振るわれるだろうからしない。
そうこうしているうちに、あなたの番が______________
そう言ってオークション会場のスタッフとあなたが
歩き出す。歩けるように足の鎖はなくなったが、手首には重い鎖がスタッフの持っている腕輪と繋げてある。
もうなんの感情も湧かなかった。
まるで人形かのように_________
どんどん値段が上がる。
それをあなたは何も出来ずに、ただただ立ち尽くすしか出来なかった。
__________が、その時だった。
『 5億だ。』
一気に会場が静まりかえる。
その言葉と、"その声"に驚きバッと顔を上げる。
ステージから小さく見える"4人"の影があった_____












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。