第23話

第2章 第19話 行かなきゃ.
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2026/01/14 12:00 更新



【 あなたside 】





  あれから、千空に申し出て休暇を取得した.


  医師がいないという不測の事態ではあったが


  1月ほどと、短めに申請をした.


  千空とメンタリストは、そのことについては


  寛容だったのだが、周りは納得のいかないよう.


  すごく、私のことを蔑んだ目で見ていた.


  そんな人目も、今の私にはとても


  耐え難いものだった.



あなた
はぁ…、これからやってけるかな




  そんな心配を胸に、木の上に横になる.


  これから、冬になる為、風が冷たく


  なり始めてきた.冷たい風に煽られながらも


  薄く淡く、物事を考える.


  七海財閥での出来事、科学王国での噂.


  これらが歪に混ざり合い、複雑になり、


  私の心にキツく締め付けられている.


  この呪縛は、いつになったら解けるのだろうか.


  そんなこと、誰にも分からなかった.


  いや、分かることができなかった.


  
あなた
( …疲れた、一旦寝よう )



  そこから、ここ数ヶ月の疲れが

 
  一気にやってきたのか、睡魔が私を


  襲い、気がついたら意識を手放していた.











  
  誕生日パーティーが終わり、私は部屋に


  戻って荷物を持ってこっそりと廊下へ出る.


  みんなが寝静まり、コツコツという


  ローファーの音だけが、廊下中に鳴り響く.


  そして、両端に2つある部屋の前にたった.


  でも、私は扉を“ 開けなかった “.


  開けたら、だめな気がした.


  弟達の寝息を聞き、安心する.


  これが最後の寝息だと思うと、とてもつらい.


  でも______.




( このまま一緒にいたら、
きっと、もっとだめになる )





  “ 行かなきゃ “.


  そう、体が合図を示していた.


  自分の気持ちを奮い立たせて、また


  廊下中に鳴り響く足音で、その場を去る.


  いいんだ、これで.これで、いいんだ.


  そう自分に言い聞かせて、歩みをすすめる.


  持っていた荷物の持ち手から、


  手の震えが伝わってくる.


  全身の感覚を感じながら、


  
今までありがとう




  と、わたしは、誰かに聞こえるかすらも


  分からない、小さなつぶやきだけを残して


  この、七海財閥から姿を消した.


  
あなた
っ…!?




  その時、私は一気に飛び上がって起床した.


  変な時間だった.夕方の17時半ほどだろうか.


  先程は、変な夢を見た.


  それはまさに、過去の夢.


  “ あの時は、正しいと思っていた “.


  弟達の名前は、呼ばなかった.


  いや、“ 呼べなかった “.


  という方が辻褄が合うだろう.


  
あなた
…、お腹すいた
あなた
ごはん、たべよっと



  グーッとお腹から鳴った合図を聞き、


  そう呟き、木の上から降りる.


  夕方の夕陽は、飽和するほどに、


  日常的に感じていた.



作者
最初で最後の自然教室中投稿です!!
作者
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作者
次の投稿までには、自然教室から
戻ってきていると思うので
安心してください(?)

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