バルバトス様から直々にモンドの騎士団に言って欲しいと言われて...ファルカさんのところに行ってみると何かに深く悩んでいた。
いつもの彼から想像できないくらい...真剣な眼差しだ...
あの?ローエンさん?
何故か善意側にいるけど悪側にいてもおかしくないほどの戦闘狂で有名なローエンさん?
何故、私に...あの人の面倒を見なくては行けないだろうか?
私利私欲のためにこの人!部下をありやがった!!!!!
神まで使って!!
私の力のこと知ってるくせに!!!!!
何考えてるんだ!!!!
言い訳がすぎるよ...ファルカさん
都合のいい時にだけその言葉言うのはやめてほしい。
事実だから仕方ないけど...ファデュイ執行官第2位博士の元助手をここまで雑用係として使うのはこの騎士団だけだろう。
私はあの野郎とは違う...だから手加減してあげればいい。
もし、ファルカさんに頼むとしたら応急手当てが出来るほどの医療器具があればいいかな?
まあ、いいや。
さっさと終わらせてローエンの心を少し折らせればいい。
無理しない程度でしょ...ローエンはよく無茶する人と聞くからね...
そういう人は一度死を経験させた方が案外早く更生する。
ターゲットを発見して私は目を瞑る。
本当の私を出すことを意識する...
いつもの愛想のいいあなたのニックネームではなく、元々の残酷非道なあなたのニックネームに...
意識の中の暗闇を手で掴み取るように入れ替わる。
会った瞬間軽く会話をした後彼の元に瞬時に近づいて息の根を止めようとする動作をする。
軽く心臓に高い程度に攻撃をかすらせることによって脳が勝手に致命傷を喰らったと錯覚させるほどの攻撃をすればいい話だ。
それで大抵は終わる。
この速さについて来れるやつは神以上の力を持つものだけだ。
一般副隊長如きが私の攻撃を避けれるわけもない。
もし奇跡的に流れたとしても数多な攻撃を繰り出せば勝手に自滅して終わる。
私は無茶をするやつは嫌い、醜く足掻くものが嫌い、負けると分かっている戦をやる愚か者が嫌い。
自分の負けを認めず、ただ醜く足掻き続けるものは嫌いだ。諦めた方が早く終われるのに...だから私はおそらく、この人は嫌いな分類だ。
こう言う分類は何かと最初に無駄口を叩くから...さっさと殺すに限る。
目の前の光景は予想通りというべきか致命傷を食らってしまうローエンだったが、その目は高揚感と興奮が混ざった顔をしていた。
普通...人はピンチな時こう言う顔にならないだが、この男は違った。
まるでその攻撃を喰らって喜んでいた...いや、興奮していたのだ。新しいおもちゃを見つけた子供のように...負けてはいないというばかりに...
私はそんな彼をみて嫌悪感を抱く。
普通の人間ならここで倒れるし、気絶するなのに...この男は...遊んでいる。
私の計画だったら死んだと錯覚してしまうローエンを指導してから...無理できないようにトラウマを植え付ける...それが私の任務だ。
これはやばい。早く建て直さないといけない。任務が成功できない。
離れたくても...この人が物凄い力で私の体を引き寄せるせいで動けない。
なんでこんな力...出せるの?
普通のやつなら立つのも限界なはずなのに...
その言葉を最後に視界が暗転した。
この私が負けるの?
手加減していたとはいえ...負けるなんて思わなかった...
この人生の中で初めて負けた気がする...
目の前にいる人はやばそうに見えて冷静に判断していた。
どうやら、私は温かい空気を吸いすぎたのもの原因かもしれない。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。