第34話

32話 もがくだけの地獄
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2024/08/03 12:52 更新
あなた
………………はあっ、はあっ、はあっ

やばい、さっきから全然集中できてない。


それに、なんだかすごい息苦しい。吐きそう。


どれだけ息を吸っても、血が巡っていかない。


…………………あれ?


そういえば、ここ、どこだっけ__________?


これは、床?


すごく冷たくて、気持ちいい。


なんとか目を開けて辺りを見回すけれど、


薄い霧のようなものがかかっていて、あまり見通せない。

あなた
(こんなことしてる時間なんて__________)

なんとか立ち上がろうとするけど、身体が重すぎる。


すると、目の前に誰かの足元が見えた。

『トップアイドルになんてなれない』


あなた
え………………………

『才能なんてない、努力しても無駄』


この声、どこかで……………………

『あんたには無理だよ』

そう言われた瞬間、頭に鋭い痛みが走る。

あなた
そんな、こと……………………っ

嫌だ。なんでそんなこと言うの?

『もう諦めなよ。逃げちゃえ』

逃げるなんて信じられない。私らしくない。

あなた
っ……………………嫌だ、なんでよ

すると【影】は私に迫って、その姿を現す。


しゃがむ時に見えた、誰かに似た長い髪。

あなた
っ………………………!!
『あんたは_______________』


……………………え?












私は…………………………な、に……………………







霧に包まれて消えていくのを見ながら、





私は力をなくしたように、目を閉じた。
















あなた
……………な……………………に……………………


ゆっくりと目を開けると、そこは練習室の天井だった。

あなた
ん……………………痛ったぁ

起き上がろうとすると、なんだか頭がズキズキする。


私……………………何してんだろ。


早く、練習に戻らないと。


そうじゃないと、まだ、みんなには追いつけない。


そう思って、左手を床につくと_______________


ぱしっ


誰かに、手を掴まれた。

あなた
………………………え
目黒蓮
……………………
あなた
め、ぐろ…………………?

え、なんで目黒がここに?

目黒蓮
大丈夫?うなされてたけど…………………
あなた
………………………うんっ、大丈夫

心配かけちゃダメだ。自分でなんとかしないと。


そう思って、手を振りほどこうとする。


だけど、腕に全く力が入らない。

あなた
っ………………………

それに、振りほどこうとすればするほど、


手を掴む力は強まるばかり。

あなた
……………ごめん、離して
目黒蓮
無理

笑えるほど即答だ。でも今は笑いたい気分じゃない。

あなた
私……………練習、しなきゃ
目黒蓮
こんな状態でやったら死ぬよ

その言葉に、つい私はかっとなる。

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