第11話

帰りの車内
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2025/12/25 21:00 更新
プレゼント袋を見つめながら、
少しだけ笑みがこぼれる。
勇志のものは「自分の勇気が出るアイテム」
ジャンハオのものは「温かさと見守りが詰まった贈り物」
重なるようで重ならない。
同じ形だけど、意味は全然違う。
そして心の中でそっと願う。
“来年のクリスマスは、誰も傷つかない形で
みんなと笑って迎えられますように。”
ZEROBASEONEの車はゆっくり夜の街を走り、
イルミネーションの光に溶けていった。

SBS歌謡大典から一夜明けた26日。
ZEROBASEONEの寮は、朝から妙なわちゃわちゃ感に満ちていた。
なぜなら──
メンバー全員が、あなたの“プレゼント事情”を気にしていたから。
朝、食卓の席に座ると、隣にそっとゴヌクが来た。
パクゴヌク
パクゴヌク
「昨日の夜、ちゃんと寝れた?」
一瞬、沈黙。
言葉より、気持ちをちゃんと見てくれる目。
パクゴヌク
パクゴヌク
「うん。落ち着いたよ」
そう答えると、ゴヌクは静かに頷いて、
テーブルにそっと置いた。
“チョコ1個”
パクゴヌク
パクゴヌク
「甘いものは、複雑な気持ちを溶かすから」
たったそれだけで十分だった。
昨日のもやが少し晴れる。
洗面所に行くと、テレとマシューが真剣な顔。
「サンタさんの気持ちって難しいね」とテレ。
「来年は先に聞いてリサーチしよう」とマシュー。
2人で勝手に“来年改善会議”をしているらしい。
その真面目さが逆に面白くて笑ってしまった。
練習の休憩中、ジャンハオがあなたの横に腰を下ろした。
いつも通りの、少し不器用な優しさ。
ジャンハオ
ジャンハオ
「昨日、僕のプレゼント…
ちょっと困らせたよね」
あなたが言葉に詰まる前に、
彼は続けた。
ジャンハオ
ジャンハオ
「でもね。
“選んだ時間”は嘘じゃない。
あなたのこと考えてた時間があるって、知ってくれたら嬉しい」
謝られなかったことが、救いだった。
それが何より、大事だった。
寮に戻る夕方。
玄関で靴を脱ぐあなたの背中へ、
ハンビンの落ち着いた声が届く。
ソンハンビン
ソンハンビン
「欲しいものって、ひとつだけじゃないよ。
人も、気持ちも同じ」
振り返ると、彼は優しく笑った。
ソンハンビン
ソンハンビン
「“全部、大切にしていい”
それがクリスマスの魔法じゃない?」
メンバーの中で誰より忙しそうなハンビンが、
誰より静かに支えていた。
夕飯後、突然テレが立ち上がった。
「クリスマス、みんなで写真撮ってない!」
その一言で、全員慌てて部屋を片付け、
無理やりツリーを中央に持ってきて、
タイマーをセット。
カシャッ。
写真の中で、あなたは真ん中。
両隣にはハンビンとユジン、
その後ろにみんなが山のように重なって映っていた。
あとで見返すと、
ひとりひとりの表情が全部違う。
嬉しそう、
照れくさそう、
守るみたいな目、
ただ一緒にいたいって目。
言葉より、その写真が全てを語っていた。
ベッドにもぐりながら思う。
ステージのライトでも、
高額なギフトでもなく、
“誰かがあなたを思って過ごした時間”
それこそが1番のプレゼントだったと。
そしてふと浮かぶ。
「来年のクリスマス、私はどんな気持ちで過ごすんだろう?」
未来はまだ見えない。
でも──
このメンバーとなら、きっとどんな日も温かい。
そう思えた夜だった。
クリスマスとうとう来てしまいましたね。皆さんは何のプレゼントを貰いましたか?私は現金を貰ったので推し活に費やそうと思います。
最近ZEROBASEONEとNCTWISH、VERIVERYにはまっていてよく観ているのですが、今考えたらZEROBASEONEと過ごせる最後のクリスマスになったんだって感じた。ZEROBASEONEが追加公演を発表して私は学生だから普通に行けないし、部活もあるので行きたいけど行けない。なので行く方は全力で楽しんでほしいです。

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