第31話

Episode 31
305
2025/11/27 02:15 更新



教室に入り、私はいつものようにハーマイオニーたちと前の方の席に座って先生を待っていた

すると、後ろの扉がバンッと開く

ドラコとクラッブ、ゴイルは、いつもの調子で一番後ろの席に座っていた


しばらくすると、マクゴナガル先生がスタスタと教室に入ってきた


Mcgonagall
Mcgonagall
はい、静粛に
今日から席順を変更します



教室が一気にざわついた
ブーイング、ため息、文句の嵐が飛び交う

私も内心かなり不満だった

しかしマクゴナガル先生は厳しい顔で無視し、無作為に名前を読み上げて席を指定していった


そして運命の瞬間__

ハーマイオニー、ロン、ハリーは見事に散らされ、
私はひとり、教室のど真ん中あたりの席に誘導された


さらに最悪なことが起こった

私の後ろにはどこか見覚えのあるプラチナブロンドの彼


一応、確認で振り返ってみる




__案の定そこに居たのはドラコだった

彼の取り巻きたちは違う所に飛ばされてしまったらしく、ドラコだけが私の真後ろ


ほんっとに最悪……!!


座ったばかりの私の椅子に、突然__

ガンッ

と衝撃が走る


あなた
……っ



なんだかとても腹が立ったので、無視をすることにした


しかし、その数秒後__

再びガンッと椅子を蹴られた


あなた
なに!?



小さな声で振り返った瞬間__


ふわりと高級感のある香りが鼻をかすめた


こちらを真っ直ぐに見つめる彼の瞳は、美しいアイスブルーの色をしている
柔らかく下りた髪が、風になびいて揺れる


ち、近い……!


そんな中、ドラコはすぐに口を開いた


Draco
Draco
チビだから前が見やすいな



……嫌味

うん、やっぱり嫌味
椅子を蹴ってまで言うことじゃない


カチンと来た私は、黙って前を向き、完全に無視することにした



すると数秒後__

ガンッ


……また!?


無視











Mcgonagall
Mcgonagall
Missミス レッドリッジ



突然、前からマクゴナガル先生の声が飛んできた


あなた
……!あ、はい!



慌てて返事をすると先生が眉を上げる


Mcgonagall
Mcgonagall
二回も呼んだのに返事がなかったので、欠席かと思いましたよ。前回のテスト結果です。取りに来てください
あなた
すみません……




………いつ呼ばれてた?


一瞬固まったその時、背後からぼそりとドラコの声が聞こえた


Draco
Draco
この僕がわざわざ呼んでやったのにな



最後に蹴ったのは、私が名前を呼ばれてるのに気づいてなかったからってこと?

ただのイタズラだと思ってた……


顔が熱くなるのを感じながら、私はテスト結果を取りに前へ進んだ


私はマクゴナガル先生からテスト結果を受け取って席へ戻った


…はぁぁぁ……ほんと恥ずかしい……


椅子に座って、こっそりテスト結果をめくる


これ……結構いい点数だ!!


口元が自然にニヤけそうになるのを慌てて手で隠す
これはちょっと嬉しい

その時、先生はドラコの名前を呼んだ




私が紙をクルクルと丸めている間に、ドラコもテスト結果を受け取った

案の定、満足げにうっすらと笑っている


……どうせ高い点数なんだろうけど、私は言いたくない!絶対言わない!!


そう心の中で決めて、テストをそっと隠した瞬間だった


ドサッ


ドラコが私の机に腰をかけてきた


あなた
……!?



突然の近さに驚いて、テスト用紙をヒラヒラと落としてしまう


あなた
あっ……!



慌てて拾おうとすると、ひょいっと__
ドラコが先に拾い上げた


……最悪っ!


あなた
ちょっと、勝手に見ないでよー!



ドラコは紙を見ながら、ゆっくりと口角を上げる


Draco
Draco
グリフィンドールは、こんな問題も解けないのか?



完全な嘲笑だ


あなた
そ、そんな悪くないし!!
そーゆードラコは何点なの?



言い返すと、
ドラコはテスト用紙を軽く振りながら、当然のように言った


Draco
Draco
僕は満点だ
あなた
なっ……!



こればかりは素直に悔しい……


ふふん、どうだ。なんて言いたげな表情を見せる彼はどこか楽しそうに見えた


あなた
その顔むかつくー!
Draco
Draco
事実だから仕方ないさ



私の悔しがる顔を見て、ドラコはニヤッと意地悪く笑った





その時、マクゴナガル先生が短く手を叩いた


Mcgonagall
Mcgonagall
それでは、隣の人とペアになって課題を進めてくださいね



ざわざわと教室が色めき立つ

私は隣に座る生徒をちらりと見た


コナー・アッシュリッジ


グリフィンドールのクィディッチ選手で、ハリーと肩を並べるほどの実力だとか
明るくて、よく笑う、誰にでも人気のあるタイプ

そのコナーが、柔らかく微笑んで手を差し出した


Connor
Connor
やぁ、僕はコナー。よろしく!



その満面の笑みに少し戸惑いつつ、ゆっくりと手を差し出した


あなた
よろしくね、私はあなた



握手した瞬間__


ガンッ‼


椅子の脚に衝撃が走った


……また、マルフォイ!?


振り返るとやっぱりドラコだった

頬杖をついたまま、明らかに不服そうな顔でこちらを睨んでいる


あのドラコの事だ
嫌味なドラコのいつもの事。

深く考えずに、再びコナーに向き直った




さぁ手を引っ込めよう___と思ったのに

……コナーが、手を離さない。

ギュッと、指先に力を込めてきた


あなた
えっ……と〜、、



私の戸惑いとは裏腹に彼はニコニコしたまま私を見つめていた


Connor
Connor
驚いたよ。こんな可愛い子とペアになれるなんて僕はラッキーだな



な、ななな、何言ってんのこの人……!?


突然の直球にどう反応すればいいか分からない

すると__


ドンッ…と、また椅子が揺れる


……また?いや、ほんと何??



さっきより静かな音だったけど、
逆にその方が怖い

ドラコの表情は見えない
でも、背中に突き刺さるような視線だけが妙にわかる





考えても意味が分からない

コナーはそんなことお構いなしに言った


Connor
Connor
君とならこんな課題すぐ終わるよ
可愛いだけじゃなくて頭も良さそうだしね



コナーはまだ私の手を離していなかったが、
ギュッと強く握ったあと、ゆっくりと指をほどいた

それでも、目はまっすぐ私に向けられたまま


あなた
な、何言って……



声が震えてしまう

コナーはその反応に満足したように、ふっと笑った


Connor
Connor
照れてるのかな?そんな君も素敵だね



ち…違う!!照れてるんじゃなくて混乱してるの!!


コナーは授業中だというのに全然気にしていない
周りの視線も、ドラコの存在も、一切無視している

彼の声は低くて、近い


Connor
Connor
実は君とずっと話してみたかったんだよね



ずっと……?もう、何この人…


私は限界を感じて、
つい“あの嫌味男”の方に助けを求めるように振り返った


だって__最悪なことが起きたときは、なんだかんだでドラコはいつも絡んできてくれる

嫌味でも、突っかかってでも
とりあえず空気を変えてくれる

……のに。


ドラコは、どこか離れた一点を見つめていた

どこか不満そうな顔をしながら、こちらを見る気配はまるでない





頼みの綱が途切れたような気がして、胸がぎゅっとなる

その間にもコナーはどんどん距離を縮めてくる

机の方に身を乗り出し、私の肩のあたりへ視線を落とした


Connor
Connor
それよりさ、今日の放課後空いてる?
クィディッチの練習見にこない?



距離も言葉も、甘すぎる


私は反射的に身を引いてしまった


あなた
え、えっと…、その…



近い!近い近い近い!!
なんでこんな近づいてくるの!?
どうしていいか全然わかんない! 

頭が真っ白になって、
ただその場から逃げたい気持ちだけが膨らんでいく


でも後ろには__


助けてくれるはずのドラコが、
どうしようもなく不機嫌な横顔で座っている

私はコナーのまっすぐすぎる眼差しと、
ドラコのそっぽ向いた横顔の間で揺さぶられる







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