その後私は深い眠りについた
…ダメだダメだダメだダメだ
逃げても逃げても追いつかれる
結局私はあの人の飼い犬
…あなただけ幸せになるの?
あなたを助けた私を差し置いて?
あなたが飼い犬だったのに…
あなたが不幸になれば…
私は救われる?
また戻ってきてミジャー
私の代わりにまたあの人の飼い犬になるのよ
ほら…来るのよミジャー…いい子だから
私はあなたのことをいつでも見ているのだから
一人だけで幸せになんてさせない
ミジャー…
たす…け…
たす…け…に…きて…よ…
ミジャーァァァァァァァァァァ!!!
まただ
またあの悪夢
額には大量の冷や汗がついていた
私の実験対象の時の名前を叫んでいたあの人は…
思い出せない…大切な人なのに
あの人があんなことを言うわけがない
確かに私はあの人の飼い犬だった…ときもあった
精神病院の医院長…
私が一生許すことのない人だ
気がつけば小鳥が鳴いていた
私があの場所から逃げたのは償わなければいけない私の罪なのだろうか
ふと頭に浮かんだ
朝食を食べに食堂に行こうか迷ったが先ほどの悪夢で食欲がなかったため、行くのはやめた
朝食の時間が終わると扉が叩かれた
声からしてイライだった
ガチャ…という音と共にイライが入ってきた
おにぎりとお茶が入ったコップを乗せたお盆を持って
心配させてしまったのか…
申し訳ない…
…
はぁ?
私がえっ…?という表情をしているとじゃあねと言いながらイライはでていってしまった
軽くキャラ崩壊した












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。