稲妻城 城下町を一通り散策し終えると,
彼は私に 何買ってあげるよ!
と,ニコニコと提案してきた.
あまり高価な物は頂けないし,
何か形残る物は,
まだ身の安全を完全に
確保できていない私からすると,
それを失うリスクが高い.
ここはやはり無難な消化物を頼むとしよう.
ということで,
私は彼に稲妻のお菓子を
紹介してもらっていたのだが ….
話を聞いていて,
自分の狭かった世界が広がる感覚がして,
凄くワクワクした.
聞いたことのない名前に,
見たこともないお菓子.
特に稲妻の文化は島国特有の,
独特な文化を持っている.
味も見た目も驚くものが多い.
特にあの … ,
羊羹 … ?? や あんこ , ????
というものは,
我々外国人からすると,
理解しがたいものだ.
味はとてもよい.
しかし,我々稲妻人では無い者達は
黒っぽい色の食べ物を嫌う風潮がある.
やはり,文化の違いとは,
とても大きいものですね …
私のピンと来ないような顔に,
彼は眉を困ったように八の字に下げながら,
へへへ ,と笑う.
と,ごにょごにょ … とする私を無視して,
彼は満面の笑みで,
アクセサリーなどがある店へ,
私の腕を引っ張り,連れて行った.














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。