ゴウッ!!
あなたの偽名 (カタカナで)がハルバードを大きく振るう
相手からすればとても単調な一振りで避けるのはとても簡単、それに加えて反撃をすることができる
あなたの本当の名前 (下の名前でおk )は当たる直前であなたの偽名 (カタカナで)の眼前に迫り、黒い刃を向ける
自身に向けられた刃が眼を切り裂こうとしたその瞬間
あなたの偽名 (カタカナで)は不敵な笑みを見せる
ザシュッッ!!!!
2人の間に赤い飛沫が飛ぶ
あなたの本当の名前 (下の名前でおk )の目が見開く。余程驚くような事が自身の目の前で起きたのだろう。
しかし目の前にいるのはあなたの偽名 (カタカナで)、ただ一人だ。
あなたの偽名 (カタカナで)の頬に飛沫が数滴飛ぶ、だがあなたの偽名 (カタカナで)は笑っていた
その血飛沫はあなたの本当の名前 (下の名前でおk )のものではなく、あなたの偽名 (カタカナで)のものであり、彼は空いていた片腕で相手の刃を受け止めたのだ
あなたの本当の名前 (下の名前でおk )が硬直したその一瞬をあなたの偽名 (カタカナで)は見逃さない
あなたの偽名 (カタカナで)はあなたの本当の名前 (下の名前でおk )が太刀打ちできない間合いを"知っていた"。
あなたの本当の名前 (下の名前でおk )の顔に初めて焦りが生まれた。そしてあなたの偽名 (カタカナで)は高速の勢いでハルバードをあなたの本当の名前 (下の名前でおk )の胴体目掛けて振るう
ドシュッッッ!!!!
その一撃はあなたの本当の名前 (下の名前でおk )の胴体に完璧に入った。
あなたの本当の名前 (下の名前でおk )はそのまま真横に飛ばされ、壁に勢いよく激突するだろう。豪華絢爛な城のシャンデリアは不安そうに揺れていた
彼の口から血が吐かれる。横腹を強く抑えているが血が滲んで来るだろう … しかし剣は手放さないようだ
激突の衝撃で出来た瓦礫が砂埃をあげる中、
足音がなる
その足音の正体はあなたの偽名 (カタカナで)だ。
ハルバードを担ぎ、あなたの本当の名前 (下の名前でおk )を見下ろす
あなたの偽名 (カタカナで)はクス、と微笑みながら…いや哀れんだ目、笑みを向ける。しかしその笑みはすぐに消えた
どうやらあなたの偽名 (カタカナで)はあなたの本当の名前 (下の名前でおk )の心を折ることを目的として敢えて図星となるような言葉を放ったらしい。
だが、その言葉はあなたの本当の名前 (下の名前でおk )の心に亀裂を生み出させる事は出来なかった。
あなたの偽名 (カタカナで)の目の前で横腹を抑えて荒い息を吐くあなたの本当の名前 (下の名前でおk )の険しい顔が、一瞬にして最初に対峙した時と同じように、"自由"を失った目を持ったのだ。
そして、何事も無かったかのように腹から手を下ろし、倒れてもおかしくない状況であるのに立ち上がり、剣先を向けた。
その目は鋭く、真っ直ぐあなたの偽名 (カタカナで)を見つめていた。そして彼が呼吸をすると同時に動き出した。あなたの偽名 (カタカナで)は既のところで気付き、咄嗟に防御の姿勢に入る。
しかし、あなたの本当の名前 (下の名前でおk )の攻撃速度はあなたの偽名 (カタカナで)の反射速度を上回る。
ドスッッッ───!!!!!!
あなたの本当の名前 (下の名前でおk )の一撃が完璧にあなたの偽名 (カタカナで)の横腹に突き刺さってしまう。勢いもあり、突き刺さった黒剣は貫通している。
あなたの偽名 (カタカナで)の来ていたシャツはみるみるうちに赤黒く染まっていくだろう。
あなたの偽名 (カタカナで)は今の自分の力を全て使い、あなたの本当の名前 (下の名前でおk )の手首を掴んだ。普通ならあなたの偽名 (カタカナで)の握力だと骨が折れてしまうだろうに、あなたの本当の名前 (下の名前でおk )の手首はビクともしない。
あなたの偽名 (カタカナで)の口元から血が垂れ、握っていた手が震えてくる。
しかし、同じ状況でもあなたの本当の名前 (下の名前でおk )は顔色ひとつ変えずにただ鋭い目であなたの偽名 (カタカナで)を捉え、口を開いた。
痛いほどの正論だ。これを言われたら何も言い返せない。
だが、そんな事はあなたの偽名 (カタカナで)も分かっていたようだ。
血を吐きながらも発したその声は広く、重く響き渡る。そして、僅かにあなたの本当の名前 (下の名前でおk )の顔に冷や汗が浮かんだ。
あなたの偽名 (カタカナで)は再びニヤリと不敵な笑みを浮かべた。その顔にあなたの本当の名前 (下の名前でおk )は違和感を覚える…そして、あなたの本当の名前 (下の名前でおk )の体に少しずつ"異変"が起き始めていた。
先程まであなたの本当の名前 (下の名前でおk )の剣を握る手はビクともしなかったのだが、何故か少しずつ震え出したのだ。握られたことによるものではない。
毒を盛られたのか?
いや、そんな仕草は無かった…では何故、、?
その思考が脳裏に過ぎる。剣を握る手が震えにより一瞬弱まった。先程のあなたの本当の名前 (下の名前でおk )には無かった出来事……その僅かな、一瞬の出来事が、あなたの偽名 (カタカナで)に一瞬の隙を与えたしまったのだ。
その隙をあなたの偽名 (カタカナで)は逃がさない。
死に物狂いで掴んだ物を離すほど、優しくはない。
ゴッッッッ──!!!!!!!
放ったのは強烈な頭突きだ。それをモロに食らってしまったあなたの本当の名前 (下の名前でおk )の意識は半分飛かけ、そして剣も引き抜かれ、後方に飛ばされる。
しかし流石は近衛兵と言ったものだろうか、、、
今の一撃を受け、額から血を流しても尚ふんばりを効かせ、立っていたのだ。
しかし、頭突きの衝撃で脳が揺れた。その為足がふらつき、剣にも震えが伝わるだろう。
あなたの偽名 (カタカナで)は刺されていても、ポーカーフェイスを崩さない。そのままハルバードを持ち直して構え、勢いよく踏み込んだ。
迫り来る鋼の刃に迎え撃つかのようにあなたの本当の名前 (下の名前でおk )も近衛の剣を構える。
ガキンッ ─!!ギリッ!!!
刃同士が重なり合い、互いの肉を削いでいく。しかし優劣は既に着き始めていた。
あなたの本当の名前 (下の名前でおk )の攻撃速度は見る見るうちに落ちていく、しかしあなたの偽名 (カタカナで)は依然として攻撃速度をあげていた。そして、あなたの本当の名前 (下の名前でおk )の剣も、体も悲鳴を上げ始めている。
だがそれはあなたの偽名 (カタカナで)も同様だ。
剣を引き抜かれた為抑えられていた血が一気に噴き出したのだ。このままでは出血多量で失血死する…。
ならば、、、
あなたの偽名 (カタカナで)は今までに無いほどの踏み込みを見せた。それはあなたの本当の名前 (下の名前でおk )でも見えない程の勢いだ。だが、あなたの本当の名前 (下の名前でおk )もタダで受けるということは毛頭ない。
あなたの偽名 (カタカナで)のハルバードの槍先が襲い掛かると同時にあなたの本当の名前 (下の名前でおk )も自身の剣術の技を放つ。
あなたの本当の名前 (下の名前でおk )はあなたの偽名 (カタカナで)の一撃をギリギリまで惹き付け、そしてそのまま首を狙い、剣を奮った。
黒い刃はあなたの偽名 (カタカナで)の目には紅い刃となっていた。だがそんな事は関係ない。
ドシュッッッッ─────────!!!!!!!













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。