第9話

9話
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2026/02/05 13:11 更新
-in ファミレス
_山本 晴@やまもと はる_
山本 晴やまもと はる
名前、高城 和雨たかぎ わうっていうんだけど。
_山本 晴@やまもと はる_
山本 晴やまもと はる
すっごく優しくて、色々尽くしてくれて、沢山愛してくれた。
_山本 晴@やまもと はる_
山本 晴やまもと はる
でも⋯梅雨くらいかな。
_高城 和雨@たかぎ わう_
高城 和雨たかぎ わう
ねえ晴、一緒に死のっか。
和雨は感情が篭っていない表情で言った。
僕の肩は少し跳ねた。
まさか、死へのお誘いが来るとは思わなかった。
_山本 晴@やまもと はる_
山本 晴やまもと はる
なんで?幸せじゃないの?
怖くなった僕はそう聞いた。
和雨はそのまま視線を下にずらす。
_高城 和雨@たかぎ わう_
高城 和雨たかぎ わう
もう、何もかもわかんなくなった。幸せなのかも、不幸なのかも。晴がいるのに。
懐かしむように、一言ずつ吐いていく。
和雨の瞳は、どこか寂しさを含んでいた。
_山本 晴@やまもと はる_
山本 晴やまもと はる
嫌だよ、僕はずっと和雨と生きたい。
_高城 和雨@たかぎ わう_
高城 和雨たかぎ わう
俺だって晴と生きたい。けどこのままじゃ幸せになれないんだ。俺たちは幸せになっちゃいけなかったんだ。だから、せめてずっと一緒にいよう。
それが生きて一緒にいよう、という意味でないことはわかっていた。
和雨の寂しさを僕が埋め切ることはできない。
逆に和雨も僕の寂しさを埋められやしない。
_山本 晴@やまもと はる_
山本 晴やまもと はる
僕には和雨しか。
_高城 和雨@たかぎ わう_
高城 和雨たかぎ わう
わかってる。俺だってお前しかいない。だって俺ら、似たもの同士だろ?
親が厳しい、なんなら毒親だということは共通点だった。
いつも死にたいと思っていた。
死んだ方がマシだった。
でも弟を置いて逝くことはできない。
そんな時に和雨と出会った。
和雨は僕の心の支えで、居場所だった。
そんな和雨が今死のうとしているなんて。
和雨の母親は精神病を患っていたのもあって、和雨に当たっていたそう。
それのせいでか和雨はたまに僕の顔色を伺うような素振りを見せる。
_山本 晴@やまもと はる_
山本 晴やまもと はる
死にたくないよ。
僕は散々「死にたい」と口にしていた。今更死にたくない、生きたいなんて言う権利はない。
煩悶する僕に和雨は言った。
_高城 和雨@たかぎ わう_
高城 和雨たかぎ わう
ごめんな、俺、結構晴に依存してたみたいだ。
違う。依存してたのは僕の方だ。
喧嘩しても和雨に縋りついて離れなかった。
和雨の愛が重いこともわかっていた。
僕はその愛に、優しさに甘えていた。
_山本 晴@やまもと はる_
山本 晴やまもと はる
死んだら音楽できなくなるよ。僕だってまだ撮りたい写真がある。
_高城 和雨@たかぎ わう_
高城 和雨たかぎ わう
そんなの俺はどうでもいい。晴さえいれば俺はそれでいいんだ。今の日本じゃ俺たちは結婚できない。これからの明確なゴールなんてないんだ。
だからってそれは死ぬ理由にはならないじゃん、おかしいよ。




_高城 和雨@たかぎ わう_
高城 和雨たかぎ わう
綺麗なまま消えよう、晴。




じっと僕を見つめる瞳の奥には、闇以外にも一筋の光が見える。
それがきっと死なのだ。
死ぬことで和雨は救われたがっている。
和雨が幸せなら僕はそれで良いのかもしれない。
そんな気がしてきた。
_山本 晴@やまもと はる_
山本 晴やまもと はる
じゃあ、一緒に逝こっか。
震える声を絞り出した。
本当は死にたくなんてない。
だけど僕は和雨について行こうとした。
メンヘラがメンヘラを愛すとこうなる。
愛してしまった結果がこれなのだ。

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