スリザリン寮への入り口は地下深くにあった。
ひんやりとした空気の中、
「純血こそが最善」と刻まれた石の扉を通り抜けると─
アイビーは思わず声を漏らした。
天井まで届く緑と銀の装飾が施された談話室。
壁一面に配置された古めかしい肖像画。
暖炉の火が
パチパチと弾ける音だけが響く静謐な空間。
ドラコが誇らしげに腕を広げる。
あなたは周囲を見回した。
上級生たちはすでにグループを形成し、
冷ややかな視線を新入生に向けてる。
彼女の存在を知る者は多く、
「ダンブルドアの孫」と囁かれているのが聞こえきた。
ベンが案内を始めようとすると、
突然一人の男子生徒が前に立ちはだかった。
五年生のマーク・ウォーレンス。
厳しい表情であなたを睨む。
アイビーは笑顔で答えたが、
背筋に冷たいものが走った。
これがスリザリンの「現実」なのかと。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。