昔から家庭環境は良くは無かった。
病棟での「西条 玲亜」との出逢いが私の人生の始まりだったとおもう。
こいつ西条 玲亜との出会いは6歳のとき。私は母親からのヒステリック、こいつは父親からの暴力で大怪我して病院で入院していた。どちらも母子家庭、父子家庭であった。小児科なのもあってそこまで広くはなく、狭い病室での話し相手が玲亜だった。
中学3年生の今となっては暴力を振るってきた家族からは離れ、私は祖父母、玲亜は年の離れた兄に面倒をみてもらっている。
ただ、時々家に押しかけてきてはヒステリックを起こす母親だったり玲亜のほうの父親は学校で待ち伏せしていたりで度々警察にお世話になっている。
そんなことがあった日はお互いメンタルが荒れてる。互いの家が近いこともあり、こうしてどちらかの家に泊まっている。
今日は玲亜の家だ。
こんな朝はもう慣れた。玲亜の兄は出張が多いから基本家にはいない。ただ、空手だの剣道だの武道とかの習い事は玲亜に多くさせているイメージだ。暴力マンの父親から身を守る術を身につけて欲しかったんだろう。
私は、今の生活が幸せだ。
愛してくれる祖父母と、玲亜がいれば幼少期の不幸なんか霞んで見えた。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。