第15話

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2019/09/21 22:23
剛は、誰もいないところで冷静を保とうとしていた。
さくら
剛、どこ行ってしもたんやろ・・・・
いま、明菜ちゃんを、助けられるの剛しかおらへん・・・。
明菜ちゃんを救える、たった一人の救世主やから・・・
光一
さくら、おまえは大丈夫やったんか?
さくら
うちは、風邪引いて休んでいたんや。
夕方その電話が、はいったんや。たしか・・・
彼女は、もう忘れてるみたいやけど・・・・彼が、あのときの人やと気づく前に何とかしてあげたい。
光一
俺が行く。さくらは、ここで待ってるんや。
さくら
えっ?でも・・・
さくら
光一?
さくらが、止める前に、光一は、一人走り去ってしまった。
さくらちゃんの背後に忍び寄る影を気づかないまま・・・・

光一は、一人佇む、剛を発見した。
光一
剛・・・
走ってきたせいか、息が上がっている。でも、そんなの気にしない
光一
剛、今すぐ高月のところに行け!明菜ちゃんが危ないんや
はぁ?なに言うとんの。俺、明菜ちゃんに、振られたんやで?
一方・・・
高月
明菜、代わりの映画を見つけたんだ
明菜
えっ?
いつもと違う笑みに、明菜ちゃんは戸惑っていて・・・
高月
二人で・・・・二人きりで見よう・・・・
とうとう、彼は、動き出していて・・・・


そして、さくらちゃんを、一人きりにした光一は・・・


さくら
光一・・どこまで行ったんやろ・・ちゃんと、剛に、会えたんやろうか。
俺たちの、心配をしてくれるさくらちゃんが、背後から誰かに襲われてるとも知らず・・・・
光一?なに言うとるんや。俺は、明菜ちゃんを助けに行く権利なんて・・・・
さくら
光一・・・・助けて・・・
その声は、光一にしか聞こえてなくて・・・
光一
(えっ?さくら?)
光一、なんでそんなこと・・・高月が、なんなんや?
光一
・・・・あいつは、昔・・・明菜ちゃんを襲った男で・・・それが、今になって手に入ったって・・・。
整形したらしいんや。
彼は、始めから、明菜ちゃんを狙っていたんや。
・・・・・・!?
光一
ええか?剛・・・、あの子を・・・・明菜ちゃんを救えるのはお前しかおらへん。
光一は、どこへ行くんや・・・なんか、さっき、さくらちゃんがどうとか・・・
光一
・・・なんや嫌な予感するんや・・・(さくらを一人にして来てしもたから)
俺は、俺の大切な人、助けに行く・・・。剛に、散々言うたけど
やっとわかったんや。
(さくらのことが好きやって・・・)
光一
だから、助けに行く・・・
光一の、真剣な顔を見て剛は、安心していた。
うん、わかった。気ぃつけてな。
光一
そっちもな・・・
そして、明菜ちゃんは見てはイケないものを見た。
とうとう彼は、・・高月は、自分の正体を、明かしたのだ。
高月
久しぶりだね・・・・
明菜
・・・・・!?!!
明菜ちゃんは、驚いて声にならずにいた・・・・
光一は、さっきの場所に戻った。
さくらがいない・・・?
光一
あの!すみません。さくらは・・・さくらさんは、戻ってきてますか?←なぜか、標準語
スタッフ2
そういえば、まだ、戻ってきていませんね・・・時間を守る人なのに・・・
そ、そんな
岡田准一
大変や!光一君!
岡田が、ぜぇはぁ言いながら駆けつけてきた。
岡田准一
さくらさんが、黒づくめの男に連れていかれたって・・・騒ぎになってるで・・・!
光一
おおきに、すぐ追いかける!
場所わかるのか?
と、岡田は言いたかったが遅かった。もう、光一は、すでにいなくなっていた。
岡田准一
(やっぱり、惚れとるよな~ただの仲やないんやなぁー)

↑君は行かないのか?
さくら
痛ったいなぁー!!なにするねん!
スーツの男
あんたも意外とかわいいよなぁ~?
俺の女になるか?
気が強い女は、嫌いじゃないんだよね~
さくら
意外とってなんやねん😒どうせ、明菜みたいにか弱くないわ。あんたの女になるなんて、絶対ごめんやわ。
光一
さくらを離せ!
はやっ
早くね?
さくら
光一?(来てくれたん?
来るの・・・早い・・・)
しかし、スーツの男は、光一を、切りつけた。
光一
っつ
さくら
光一?
さくらは、すぐさま光一のもとへ駆けつけた。
一方、高月は、明菜にどんどん近寄る。
明菜は、逆に、遠ざかった。
この人に・・近づいちゃいけなかったんだ・・・この人は・・・・
明菜
わたし・・わたし、あなたとはやっぱり付き合えません。
剛さんが、好きです。
高月
ハハハハハハハハハハ。笑わせるね。あいつは・・・こないよ。
いや、これないだろう。なんせ、ここは、密室だ、
声も届かないようになってる。
君は、逃げられないんだ。一生ね。
明菜
止めてください!
明菜
(剛さん!剛さん!)
明菜は、心のなかで、好きな人の名を呼んだ・・・

明菜
初めて、
わたしに優しくしてくれた人・・・・)
さくらと、剛の出会い
くつ紐ほどけとるで?
バレエにダンス?スッゴいかっこええやん?
明菜
(初めて好きになった人・・・・・)
明菜ちゃん・・一体どこなんや!
明菜
助けて!剛さん
えっ?明菜ちゃん?
助けて?
明菜ちゃんの声が聞こえた気がした。だけど、誰もいない・・・
先程の光一とね、会話の続きはこうだ。
光一
彼女には、ある能力が、生まれたらしいんや。
・・・?
光一
心のなかで、大切な人の名前を、念じるて言う・・・
いわゆる、テレパシーや。
心から、助けてほしい人の名を言うと思うんや。
きっと、剛には、感じるはずや。
信じられへんけど・・・人間には考えられやん能力やのに・・・ドラマや、漫画や、映画の中のはなしやないんや。
(こんな俺でも、さくらの声が聞こえたから・・・・)
光一、知らせてくれておおきに。俺は、信じるわ。今の、光一のはなし。
光一
ほんまに?
俺は、信じる、明菜ちゃんがどんな能力もっていようが・・・助けに行くわ。
光ちゃんも、感じたんやろ?
光一
えっ?
(さっきの心の声、聞こえたんか?)
と、いうやりとりが、ありました。
明菜
・・・・・
明菜ちゃんは、逃げ続けた・・・
もう2度と、同じ過ちはしたくない!!
高月
ハハハハハハハハハハ。随分、抵抗するね
その辺のものを投げつけ、高月は、わざと?あたり、血を流しても、彼女に近づいていく。
な、なんて不気味なやつなんだ。
明菜
・・・あなた、だったのね。チケット破ったのも・・・・わざと、嘘のメールを、剛さんにおくったのも・・・・
最低最悪な人!
高月
君は覚えてない・・・・、もしくは、忘れたかったかもしれないが・・・・
明菜
(どくん)うそ・・・まさか・・・
明菜ちゃんは、思い出したくないことを、思い出してしまった。
高月
フフフ。そのまさかだよ
高月は、明菜ちゃんが抵抗できない位置まで近づいてきたのだ。

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