剛は、誰もいないところで冷静を保とうとしていた。
さくらが、止める前に、光一は、一人走り去ってしまった。
さくらちゃんの背後に忍び寄る影を気づかないまま・・・・
光一は、一人佇む、剛を発見した。
走ってきたせいか、息が上がっている。でも、そんなの気にしない
一方・・・
いつもと違う笑みに、明菜ちゃんは戸惑っていて・・・
とうとう、彼は、動き出していて・・・・
そして、さくらちゃんを、一人きりにした光一は・・・
俺たちの、心配をしてくれるさくらちゃんが、背後から誰かに襲われてるとも知らず・・・・
その声は、光一にしか聞こえてなくて・・・
(さくらのことが好きやって・・・)
光一の、真剣な顔を見て剛は、安心していた。
そして、明菜ちゃんは見てはイケないものを見た。
とうとう彼は、・・高月は、自分の正体を、明かしたのだ。
明菜ちゃんは、驚いて声にならずにいた・・・・
光一は、さっきの場所に戻った。
さくらがいない・・・?
そ、そんな
岡田が、ぜぇはぁ言いながら駆けつけてきた。
場所わかるのか?
と、岡田は言いたかったが遅かった。もう、光一は、すでにいなくなっていた。
↑君は行かないのか?
はやっ
早くね?
しかし、スーツの男は、光一を、切りつけた。
さくらは、すぐさま光一のもとへ駆けつけた。
一方、高月は、明菜にどんどん近寄る。
明菜は、逆に、遠ざかった。
この人に・・近づいちゃいけなかったんだ・・・この人は・・・・
明菜は、心のなかで、好きな人の名を呼んだ・・・
さくらと、剛の出会い
明菜ちゃんの声が聞こえた気がした。だけど、誰もいない・・・
先程の光一とね、会話の続きはこうだ。
いわゆる、テレパシーや。
心から、助けてほしい人の名を言うと思うんや。
きっと、剛には、感じるはずや。
信じられへんけど・・・人間には考えられやん能力やのに・・・ドラマや、漫画や、映画の中のはなしやないんや。
(こんな俺でも、さくらの声が聞こえたから・・・・)
(さっきの心の声、聞こえたんか?)
と、いうやりとりが、ありました。
明菜ちゃんは、逃げ続けた・・・
もう2度と、同じ過ちはしたくない!!
その辺のものを投げつけ、高月は、わざと?あたり、血を流しても、彼女に近づいていく。
な、なんて不気味なやつなんだ。
明菜ちゃんは、思い出したくないことを、思い出してしまった。
高月は、明菜ちゃんが抵抗できない位置まで近づいてきたのだ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!