___Jungkook side
出社してすぐ、部屋に入る前に呼び止められた
翌日、僕らは打ち合わせと接待だと理由をつけて
ホビヒョンの会社に向かった
そこで契約の話をができる
会社の入口で片手を上げたホビヒョン
僕も同じように手を上げた
事務所の中はとても綺麗に整っていて
観葉植物がリラックス効果をあげる
ホビヒョンの事務所、というような優しい空間だった
「すみません、お待たせしてしまって..」
ホソクの秘書と一緒に2人の男性が入ってきた
スーツ姿のその2人は
少しシワのあるスーツに
軽くアレンジした髪の毛からは
こういう場は慣れていないのがわかる
僕たちはそれぞれ名刺を渡した
ハン・テソン
「初めまして、チョンさん、
ハン・テソンです
この度は、ホソクさんからお聞きしました
よろしくお願いします」
イ・ジフ
「イ・ジフです、よろしくお願いします」
僕たちはは向かい合うように座り、
右側の誕生日席にホビヒョンが座った
ハン・テソン
「⋯⋯あなたたちはあなたを信頼していますか?」
イ・ジフ
「彼女は、企業スパイかもしれません」
ハン
「そうですか、高校生時代から⋯」
イ
「でも、僕たちには確信があります」
イ
「契約書です
あれは確実に書き換えられていました」
イ
「はい、彼女には隠していたんです
あの契約の前、僕たちに来客があった
その時に言われたんです
君たちの情報は全てあなたから聞いている、と」
ハン
「彼は僕たちが制作中のゲームを全て知っていた
パソコンに保存していた全てです」
ハン
「もちろん、疑いました
こっちだってそれを調べるくらいできる」
イ
「あなたのパソコンから見つかったんです
ハッキングのソフトも、USBも」
ハン
「それから僕達はあなたを疑った
彼女のパソコンに仕掛けをしたんです」
2人はゆっくりと頷いた
ハン
「僕たちもそう思っていました
最後まで信じました」
イ
「でも、知ってしまったんです
僕たちの特許を奪ったのは、」
彼らはあなたを外してくれるなら
契約に乗ると言って帰っていった
しばらくその場から動けなくなった
特許を奪ったのはあなたの父親
あなたは父親と共謀して?
奪ったというのか?
信じられない...
でも、彼らが取り付けた隠しカメラに
あなたが印刷した用紙を
ハンさんのデスクから差し替える姿が映っていた
信じたいのに
それはあまりにもはっきりとした証拠で
彼らが疑うのも理解できる
じゃあどうして
彼女はあの日あんなに悩んでいたんだ?
行動があまりにも不自然だ
ホソクの目は、笑っているけど真剣だった
決してあなたを疑っている訳ではない
ただ、真実が大事なのだ
そんなことわかっている....
信じたいという希望と
裏切られたくないという不安
それは今後を大きく揺るがすことになった














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。