第53話

52.真実か嘘か
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2025/11/05 13:40 更新




___Jungkook side








ジミン
ジミン
ジョングガ、ちょっといいか?




出社してすぐ、部屋に入る前に呼び止められた



ジョングク
ジョングク
はい、どうしました?

ジミン
ジミン
昨日、連絡があったんだ
ジミン
ジミン
ホビヒョンから
契約前のミーティングがしたいって
あなたさんは、来て欲しくないそうだ

ジョングク
ジョングク
ん?どうして?

ジミン
ジミン
わからない、
先方からのお願いだって

ジョングク
ジョングク
だって、一緒に働いてたんでしょ?

ジミン
ジミン
わかんないよ、僕にも⋯

ジョングク
ジョングク
とりあえず、あなたには
知られないように行こう





翌日、僕らは打ち合わせと接待だと理由をつけて

ホビヒョンの会社に向かった


そこで契約の話をができる





ホソク
ホソク
ジョングガ、ジミナ


会社の入口で片手を上げたホビヒョン


僕も同じように手を上げた




ジョングク
ジョングク
お待たせしました

ホソク
ホソク
僕もあまり内容は聞かされていないんだ




事務所の中はとても綺麗に整っていて

観葉植物がリラックス効果をあげる


ホビヒョンの事務所、というような優しい空間だった





ジョングク
ジョングク
いいですね、この植物

ホソク
ホソク
観葉植物はリラクゼーション効果がある
いくつか置くといいよ

ジョングク
ジョングク
そうですね、検討します

ホソク
ホソク
もうすぐ、来るはずだけど⋯




「すみません、お待たせしてしまって..」






ホソクの秘書と一緒に2人の男性が入ってきた


スーツ姿のその2人は

少しシワのあるスーツに

軽くアレンジした髪の毛からは

こういう場は慣れていないのがわかる



ホソク
ホソク
待ってましたよ
どうぞ、お掛けになって

ジョングク
ジョングク
初めまして、
チョン・ジョングクです
ジミン
ジミン
パク・ジミンです



僕たちはそれぞれ名刺を渡した





ハン・テソン
「初めまして、チョンさん、
ハン・テソンです
この度は、ホソクさんからお聞きしました
よろしくお願いします」



イ・ジフ
「イ・ジフです、よろしくお願いします」






僕たちはは向かい合うように座り、

右側の誕生日席にホビヒョンが座った





ジョングク
ジョングク
ハンさんとイさんは
あなたさんと働いてらしたんですよね?
どうしてあなたさんを抜いてなんて⋯





ハン・テソン
「⋯⋯あなたたちはあなたを信頼していますか?」




ジョングク
ジョングク
えっ?
ジミン
ジミン
どういう⋯



イ・ジフ
「彼女は、企業スパイかもしれません」



ジョングク
ジョングク
企業スパイ?ㅎ
そんなばかなことっ..
ジョングク
ジョングク
すみません⋯
そんなことあるはずがない!
彼女の事は高校生時代から知っています
スパイだなんて...



ハン
「そうですか、高校生時代から⋯」



「でも、僕たちには確信があります」




ジミン
ジミン
それは、一体?




「契約書です
あれは確実に書き換えられていました」




ジョングク
ジョングク
いえ、彼女は契約書は見ていないと..



「はい、彼女には隠していたんです
あの契約の前、僕たちに来客があった
その時に言われたんです
君たちの情報は全てあなたから聞いている、と」




ジョングク
ジョングク
情報?なにを?



ハン
「彼は僕たちが制作中のゲームを全て知っていた
パソコンに保存していた全てです」


ジミン
ジミン
ただのハッキングでは?


ハン
「もちろん、疑いました
こっちだってそれを調べるくらいできる」




「あなたのパソコンから見つかったんです
ハッキングのソフトも、USBも」



ハン
「それから僕達はあなたを疑った
彼女のパソコンに仕掛けをしたんです」




ジョングク
ジョングク
そこで、契約書が書き換えられた⋯⋯




2人はゆっくりと頷いた






ジョングク
ジョングク
すみません、
僕には信じることができない
だって彼女にそんなことできるはずがない






ハン
「僕たちもそう思っていました
最後まで信じました」








「でも、知ってしまったんです
僕たちの特許を奪ったのは、」













彼らはあなたを外してくれるなら

契約に乗ると言って帰っていった










しばらくその場から動けなくなった




特許を奪ったのはあなたの父親





あなたは父親と共謀して?





奪ったというのか?








信じられない...







でも、彼らが取り付けた隠しカメラに



あなたが印刷した用紙を


ハンさんのデスクから差し替える姿が映っていた





信じたいのに


それはあまりにもはっきりとした証拠で


彼らが疑うのも理解できる




じゃあどうして

彼女はあの日あんなに悩んでいたんだ?




行動があまりにも不自然だ







ジミン
ジミン
大丈夫か?

ジョングク
ジョングク
信じない、僕は信じない
あなたを信じる
ジョングク
ジョングク
全て状況証拠だ
あなたがやった証拠はない

ホソク
ホソク
僕もあなたさんからは
そんなひどいことをするような
性格には感じられなかった
今までも、

ジョングク
ジョングク
怪しいのは父親か?

ホソク
ホソク
悪意は目に見えるけど
善意は見えない
ホソク
ホソク
善意はなにを隠しているかは分からない
本当に善意なのか、
それともなにかを企んでいるのか
ホソク
ホソク
ジョングガ、
正しい目で見定めないとだめだよ
好意は真実から逸れる
冷静に判断してね?


ホソクの目は、笑っているけど真剣だった


決してあなたを疑っている訳ではない


ただ、真実が大事なのだ




そんなことわかっている....








ジョングク
ジョングク
僕は、あなたを疑うことはできない







信じたいという希望と





裏切られたくないという不安







それは今後を大きく揺るがすことになった










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