trさんの声が響く。
でも、どこか冷たい。
穏やかな口調なのに、どこか鋭さがある。
背筋がゾワリとする。
一瞬、頭が真っ白になった。
――俺のもの?
戸惑う私を見て、trさんはゆっくりと微笑む。
言葉が出ない。
スッ――と頬に触れる指先が、凄い冷たい。
trさんの手が、優しく私の頬を撫でる。
だけど、その仕草とは裏腹に、瞳はじっとこちらを逃さない。
ゆっくりと、耳元で囁く。
優しく、穏やかに。
けれど、どこまでも深く、逃げ場のない言葉が、心の奥に絡みつく。
trさんの微笑みが、まるで檻のように見えた――。
END
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。