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第2話

#1
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2026/06/20 23:00 更新
転生した瞬間の心情はこの一言に尽きる




「はぁぁ……?」






髪色に特に違和感は特に感じなかった。染めてるやつは何人かいたし,ただ地毛か染めたかの違いか程度で済んだ……が顔立ちの違和感は…いや,なかったな。ちょっと違うだけで顔面偏差値たけーという印象が強かった。前世もまあまあの確率…ほぼ毎回の確率で顔の良い奴が側にいたし…。慣れというものは実に怖い。実際,産声をあげた後は「スン………」とお澄まし顔だったと。






さて,これでもこの世界に結構驚いてはいる。これは事実。








俺の前世はまあまあアオハルしていたと言って良い。塾で勉強は先取りして模試も中の上,家から近いという理由だけで選んだ高校は不良校であったため目立たないようぼっち…が裏目に出て一匹狼と勘違いされたうえに「うちのチーム来ないか?」とよく勧誘をされ…特に白い髪の太陽みたいな奴と黒い髪のちょっと気配がいかにもおヤバい奴という二人……を撒きながら帰宅という日々。世間のアオハルと同じ認識であるかは知らんが。




喧嘩だらけの高校で過ごす日々がそろそろ一年弱……あと一,二ヶ月となった時,ちょうど家の方向と五人組の行く予定の新築のカフェの方向が同じってことで五人の話に相槌を打って,後ろをついて歩いた際……車道に飛び出した猫を見た。エンジン音を立てて走るのは居眠りトラック,その時に体が勝手に動いた。祖父母の家の猫を思い出したのか,ただ目の前で死なれるのを見るのが嫌だったのか,そんなことを考える前に車道に飛び出してた。


「あ,これそろそろヤベー,無理なやつだー」と薄れる意識のなかで思った時には目を閉じていたから音を聞いて振り向いたであろう五人がどんな顔をしてたのか知らない。






なんとなく分かったのはすげー迷惑かけたなってこと。普通目の前で死なれたらトラウマもんだぞ,やった俺が言える話ではないが。















そして目を開けたらこれ異世界である


いかにもお貴族様感溢れる家具,ちょっと良いお家柄にも関わらずどろどろの当主の座を巡っての継承者争い……なんてことはなくどこの子供達が手を繋いでいるポスターだよというレベルに家の中が平和オブ平和すぎてビビった。平和すぎていつ一触即発の事態が起きるのか予測できなすぎて怖すぎる……。




机や椅子,拳や蹴りに気絶した人間が飛んでこないのは当たり前,道を歩いていてもグラフィックアート一つない壁。なんという平和,まこち町では味わえない治安の良さ。ぶっちゃけここで一生を送りたい。




だってまだ一回も不良に絡まれて返り討ちにしてないし,不良をボコろうとしたタイミングで相手が壁に吹っ飛ばされることも,ベンチで寝てたところを邪魔され寝起きが悪いふりして回し蹴りをいれたら底の知れない笑顔で足首掴まれるなんてこともない。まさに楽園!











ただいざという時のための護身術と共に前世の喧嘩の技術を磨き上げ,生まれてから十五年……


いつも通りのほほんとした顔のくせに腹の中真っ黒くろすけな父親とその父親に振り回されている一族きっての苦労人である伯父から渡された黒い封筒。



「ナイトレイブンカレッジから入学許可証が届いた」












……は?行きませんが?




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