ある花畑である。
だが、いまの光一王子はピンと来ていない。
少し彼の表情が和らいだ気がする・・・・
思い出そうとしても思い出せない・・・
白馬は、光一王子の気持ちを察するかのように、頬をよせた。
光一王子の脳裏に声が聞こえてきた。
頭に声が響く・・・・
光一王子は、頭を押さえてうずくまっている
剛王子が、光一王子のそばに駆け寄ると・・・
光一王子は、剛王子に、剣を向けた。
剣先は、剛王子の喉元だ。
だが、剛王子は、覚悟の上で・・・
と、悟に言った。
光一王子が、まさに剛王子を、突き刺そうとしたときだった!
悟がそう叫ぶ。
光一王子は、混乱しているのか、後ずさりをしている・・・
剛王子の方を見るアンナ姫
深々と頭を下げる剛王子。
光一王子は、頭が混乱していていまは、動けずにいるようだ。
光一王子の声じゃなくなっている
光一王子は、花畑を荒らし、
鋭い光が、つよしと悟目掛けて飛んできた。
つよしは、なんとか避けたが、悟には命中してしまったみたいだ。
光一は、もう一度光の矢をつよしに向けた。
その途端、アンナ姫がつよしの前に立った!
そして、光一は構わず矢を放った。
その光は、つよしにも命中してしまった。
光一様の中に、その魂は移動したのか?
光一は、手を差し伸べた。
アンナはこの声が虎隊長だとすぐにわかったみたいだ。
光一にもこの声が聞こえたようだ。本当の光一に・・・。
光一は、その声を聞き、黙っている。
アンナ姫は、光一王子の方を向くと・・・
悟兵士は、傷ついた体で、預かっていた剣をつよしに渡した!
つよしは、悟から、剣を受け取ると、迷わず光一の額に刻まれた刻印をついた!!
彼の中にいた邪悪な魂がとびだした
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!