第5話

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2020/07/24 09:51 更新
剛王子
(光一様の白馬や・・・)
白馬
ブルルン
剛王子
ここにいるんやろ?
白馬
いますよ。探しに来たんですか?
犬だからか、なぜか白馬の言葉がわかる。
剛王子
ありがとう。
俺は、そっと光一様に近づいた。
光一王子
つよし・・
剛王子
ワン★(ここは?)
土まみれになって花を植える彼の姿があった。
剛王子
何をしているのですか?
俺は、人間の姿になり、光一様に近づいた。
光一王子
ついてきたのか・・・
剛王子
この花畑・・・光一様1人で?
光一王子
あぁ、あいつの・・・
アンナの好きな花だ
剛王子
アンナ様の・・・
もしかして、彼女に送るために?
光一王子
するどいな、お前も。
その通りだ。これは、彼女に送る祝いの花だ
剛王子
祝いの?
そんな・・・光一様、本当は・・・
光一王子
ええんや。あいつが幸せになれば
剛王子
光一様・・・
と、なにやら殺気を感じた光一王子は・・・
光一王子
つよし!危ない
剛王子
えっ?
つよしは、危なく彼の一太刀を、浴びるところだった。
そこに現れたのは、
なんと、虎隊長。
そう、剛王子を、斬りつけようとしたのは・・・虎隊長だったのだ。
間一髪で、光一王子に助けられた剛王子。
光一王子
虎、どうして・・・・
ここへは来るなと
虎隊長
あなたをとらえにきました
光一王子
捕らえる?
どう言うことだ。
剛王子
彼の様子がおかしいですよ、光一様。額をみてください
光一王子
・・!本当だ
剛王子の言う通り、彼の額の刻印からものすごい妖気が・・・・
光一王子
お前なにかに操られているのか?
目を覚ませ!虎!
虎隊長
ほぉ・・・親友を追い出そうとしているくせに偉そうだな
光一王子
何者だ
剛王子
・・・
剛王子は、光一王子を、守ろうと彼の前に立ちはだかる。
虎隊長
ほぉ・・お前はさっきの犬だな。見たぞ?
お前はあのときの人間か・・・😏人間に戻る時間なのか?
剛王子
!なんで、それを・・・
光一王子
つよし、逃げろ!
剛王子
でも、光一様・・・
光一王子
いいから・・・
剛王子
ダメです
虎隊長
フフ。いいだろう。
まとめて殺してやろう。
彼はなにやら奇妙な呪文を唱え始めた。
虎隊長
しかし、残念。私の真の目的は、光一様。
あなたです。
大人しくしてもらいましょう
虎隊長の手から黒い光が光一王子に向かって放たれる!
剛王子
・・・うっ・・・
光一王子
光一王子は、目を疑った。
光一王子
つよし!!
剛王子は、光一王子を、庇い、その光を受けたのだ。
傷つき倒れそうになるつよしは、犬の姿になりかけている。
剛王子
光一様・・・・逃げて・・・
光一王子
つよし!しっかりしろ!
俺を庇って・・・
虎隊長
フフ。おろかな人間だ。
庇うなんて。
しかし、これで都合がよくなった。
光一、わたしと共に来てもらおう
虎隊長は、面のすごい早さで光一王子に近づき・・・
光一王子
つよし・・
剛王子
・・・光一様・・・
傷つき動けないつよしの前で虎隊長は、光一王子を連れてそのまま消えていった。
剛王子は、意識朦朧としながら・・・
剛王子
怜香様に伝えなければ・・・・・
さっきの光は麻酔銃だったのだ。
体を引きずり、やっとのことで彼女の部屋にたどり着いた・・・・
剛王子
・・・れ、怜香様・・・・
力を振り絞り、戸を叩く・・・
レイカ姫
えっ?誰?
剛王子
怜香様・・・・あなたの・・・兄が・・・・
それだけ言うと、剛王子は、そのまま意識を失い倒れてしまった。
そして、しばらくして犬の姿に戻ってしまった
怜香様は、それをみて・・・
レイカ姫
つよし?つよしなの?
剛王子
・・・・・
なにも答えない・・・
レイカ姫
あなた・・・剛王子だったのね
ずっと引っ掛かっていた。
あのとき、わたしを助けてくれた人だわ・・・

間違いない・・・・
彼は・・・犬の姿になってしまったつよしは、麻酔が回り、すごい熱である。
レイカ姫
これはただの麻酔じゃないわ。毒が塗ってある・・・・
すぐ助けるから!!
つよし・・・
ううん、剛王子・・・
今度はわたしが助けるから!!

怜香様は、必死に彼を看病した。
毒を抜いて・・・
彼はもう眠っているだけだった
レイカ姫
お願い・・・目を開けて・・・。あなたは、いつもそばにいてくれた・・・
あのとき助けてくれたのに、お礼も言ってないよ?
怜香様は、つよしを、擦りながらそう呟いていた。

あれから半日が過ぎようとしていた・・・
相変わらずつよしは、眠ったままで・・・・
レイカ姫
つよし、あなたは、わたしと悟のことも応援してくれたよね・・・
怜香様は、犬の姿のつよしを、撫でながら・・・
レイカ姫
あなたの呪いを解いてあげる・・・
ねぇ?これは呪いなんでしょう?お願い!
彼女の目から涙がひと粒零れ落ち、首輪に落ちた。
・・そしてその怜香様の祈りがつよしに届いたのか・・・
不思議な光に包まれ、もとの姿に戻った
レイカ姫
・・・・剛王子。
剛王子
・・・・・?
目を覚ますと、怜香様の顔が普通に見える?
気のせい?
気のせいやな。
レイカ姫
剛王子・・・目が覚めたのね
剛王子
あ、あの王子って・・・俺は・・・
そう言えば俺はあのとき、光一様を、守ろうとしてなにかを打たれて・・・
レイカ姫
あなたは、倒れたのよ?麻酔銃に撃たれて、ここまで歩いてきたの
剛王子
あ、あなた様のお兄さんが・・・光一様が、虎隊長にさらわれて・・・
それを伝えに・・・・
レイカ姫
えっ?虎隊長に?
剛王子
えぇ、何かの物の怪に操られているみたいで・・・・
と、説明していて、やっと気がついた。
自分は今犬の時間のはずなのに・・・
ちゃんと人間の言葉をしゃべっている?
レイカ姫
あなたも呪いにかけられていたのね
剛王子
れ、怜香様・・・
お、俺は・・・その犬に変えられて・・・
レイカ姫
わかっているわ
剛王子
あ、あなた様のお陰でもとの姿に戻れたようです。
ありがとうございます
レイカ姫
こちらこそ、助けていただいてありがとうございます
剛王子
・・・えっ?
レイカ姫
私のこと、森で助けてくださいましたよね?
あの森に近づくなと言われていたのに入ってしまって・・・
わたしを助けたせいでこの呪いに・・・
剛王子
いや、それは・
自分が未熟だったから・・・
レイカ姫
ありがとう
剛王子
れ、怜香様。それより悟様に・・・
レイカ姫
もう、いいの
あれから悟には伝えたわ
婚約を解消するって
剛王子
怜香様・・・
レイカ姫
私ね・・・
怜香様に、まっすぐに見つめられたが・・・
そのとき、悟兵士が、部屋に入ってきた!
悟兵士💂
お前、なにやつ!怜香様と何をしている!
そういうと剣を剛王子に向けた。
レイカ姫
悟!やめて!この人は怪我をしています。
それに、お兄ちゃんの大切な友人で・・・
剛といいます
剛王子
・・・
説明する暇もなく、怜香様に紹介された
悟兵士💂
ん?剛・・・
隣の国の剛王子?
剛王子
・・・はい
悟兵士💂
しかし、あの犬と同じ名前・・・
そやつ!何をしにここへ来たんだ!
尚も剣を向けようとする悟兵士。
レイカ姫
私の兄が大変であると、傷つきながら伝えに来てくれました
悟兵士💂
なに?光一様が?
レイカ姫
はい。物の怪に操られた虎隊長に捕らえられたとか・・・・
そして、さらわれたと・・・
悟兵士💂
虎隊長が?まさか・・・
だが、最近様子がおかしかった。
よし、わたしも、探しにいってくる
では、失礼する
悟兵士は、颯爽といなくなってしまった
剛王子
待ってください!俺も行きます!
・・・っつ・・・
しかし、剛王子は、まだ、怪我が痛むのかふらついてしまった。
レイカ姫
つよし・・・ダメよ・・・まだ
怜香様が支えてくれた。
剛王子
怜香様・・・大丈夫です・・・
レイカ姫
でも・・・
怜香様に、支えられているのを開いてるドアから見えたらしく、別の兵士が入ってきた
兵士💂
怜香様に馴れ馴れしいぞ!!
また、剣を向けられる
レイカ姫
剣を下ろしなさい!この人は王子です。
私の大切な人です
剛王子
・・・(大切な人・・・)
兵士💂
け、これは、失礼いたしました
兵士は頭を下げると、部屋のドアを閉めた。部屋には怜香様と二人きりだ。
剛王子
怜香様・・・
レイカ姫
剛・・・お願い・・・無理をしないで
剛王子
怜香様・・・しかし
名前で呼んでくれるなんて・・・
レイカ姫
もしもあなたまで帰って来なかったら・・・わたし・・・わたし・・・あなたのこと・・・・
怜香様が泣いている・・・
こんな俺のために?
剛王子
泣かないでください。そのあとは、わたしの口から言わせてください・・・
俺は、彼女の前に膝まずくと・・
勇気を振り絞り・・・
剛王子
ずっと・・・お慕い申し上げておりました・・・街で見かけたときから・・・・ずっと・・・
レイカ姫
剛・・・
剛王子
犬の姿になり、そばにいれたこと嬉しく思います。私は、光一王子と、あなた様のお陰で人を信じる心を取り戻せそうなんです。
彼のことを・・・光一王子のことを、大切な友人だと思っています
レイカ姫
剛・・・いいえ、剛王子・・・ありがとう
剛王子
だからこそ、彼のことを助けたいのです。行かせてください
レイカ姫
でも・・・
剛王子
大丈夫です。必ず帰ります。
光一王子と、共に・・・
レイカ姫
約束して・・・帰ってきたらわたしのそばにいると
剛王子
はい・・・必ず
レイカ姫
待っています。気をつけて
剛王子
行ってきます
剛王子は、走り出した。
その姿をいつまでも見送る怜香様だった。

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