その頃だった。
光一王子は、虎隊長に連れられて、神殿にきていた。
虎の声が変わった?
遠退く意識のなかで尚も虎隊長の名を口にする光一王子。
すると・・・?
閉じ込められた虎隊長の魂が光一の存在に気がついた。
虎隊長は、魂だけで動いていてその姿は消えかけている
虎の姿をした魔法使いは、その魂に、強い力を与えた。
その魂の声はそのまま消えてしまった。
虎隊長の姿をした魔女は、奇妙な呪文を唱え続ける。
光一王子は、叫び声をあげ、その場にうずくまったが・・・
すぐに立ち上がった。
光一王子は、今までとは違い、冷たく沈んだ目をしていた。
そして、二人は城に向かった。
その頃、剛王子が、外へ出ると・・・
剛王子は、なぜか悟のことを応援するようなことを言う。
案内するつもりでいたのに。
ニコッとする剛王子に
と、悟兵士は、内心思った
予想外の反応。
絶句する剛王子。
と、そこへ、なぜか虎隊長と共に光一様が、戻ってきた。
しかし、なんか様子が違う?
剛王子は、彼のまえに膝まずくと・・・彼に一礼をした。
顔をあげると、光一様の目は、以前より冷たく沈んでいる。
そして、言葉も冷たい
戸惑う悟兵士。
不気味に笑う虎隊長。
剛王子は、なにも言えなくなった。
そうかもしれない・・・わたしは、彼を助けようとしたのに、逆に連れていかれた・・・・
そう言って彼は、ゆっくりと歩き出した。
しかし、光一王子は、剛王子の、寂しそうな表情を、見たとたん動けなくなった。
悟兵士は、剛王子の後ろにそっとついて行くのだった。
悟兵士が、後ろにいることに気づいた剛王子は・・・
剛王子は、さっきの虎の言葉で相当傷ついてしまったようだ。
なぜ、詳しいんだ。この男は・
そして、
好きなのに、届かない・・・・
だけど、幸せになってほしい・・・
彼は・・虎隊長はそう思ったんだろう・・・
なのに、利用されるなんて・・・
小部屋に隠れる剛王子。
こんなに、怒った声の光一様は、初めてだ・・・
小部屋からそっと覗きながら、剛王子は、思った。
剛王子は、光一様の冷たく沈んだ目を見ていたくなかった。
自分の国にいた頃のことわ、思い出してしまった・・・・
そう思った剛王子は、やはり、出ていくことにした。
これ以上ここにいたら・・・
悟は、怜香様に耳打ちをした
どんどん冷たい言葉が返ってくる。それでも、剛王子は、光一様を信じて・・・
光一様に、睨まれたが、剛王子は、真剣な顔で見つめ返す。
光一様は、迷わず剛王子に、剣を向け
怜香様に、止められ、剣を下ろした光一様は
そういい放って去っていく。
だが、その様子を、悟兵士が、唖然としてみていた。
・光一様は、無言で悟兵士と、共に去ってゆくのだった。
怜香様は、涙が止まらないでいる・・・
そう、俺は信じている・・・
その頃、光一様は・・・
一人白馬の前に来て、少し悔やんでいた。
光一様は頭を混乱させているようだ。
白馬は、そんな光一様を、なぐさめようとしたのかすり寄ってきた。
そしてなぜか、白馬のことを拒否することが出来ない・・・
そればかりかこの白馬を見ると、自分は毎日、この馬に乗って何処へ行こうとしていたのだろう・・・
それを、思い出そうとするのに、思い出せない・・・
俺は・・・
俺は・・・・
光一様の目がすんだ目に戻りかけていた・・・












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!