亜生side
体育祭前の時の事だった。
俺がちょっと熱中症気味で保健室に行ったら...
いつも口を開けば暴言か文句しか言わなかった
あの女の子が静かに寝ていた
寝ちゃえばこんなに可愛いんだ。
綺麗なんだ
あぁ、好きだ
俺のものにしたい。そう思ってしまった
初めてこんなにドキドキした
俺はもうあなたの事しか考えられなくなってた
落とそうと思っていたのに結局は俺が
本気の恋に堕ちてしまった
そんな安っぽいB級ドラマみたいな話。
でも遊んでばかりの俺は本気で好きになった女
なんか居ないから、
どうしたらいいか分かんなくなる
俺はあなたの寝てるベットに腰をかけ
あなたの髪の毛を指ですくった
うわぁ。、サラサラ ツヤツヤじゃん
どーやって手入れしてんだろ
目を瞑りながら急に話しかけてきた
びっくりしたぁ。
そう言って俺の腕を掴んできた
上目遣い+関西弁なんて
俺死んじゃうよ?
ほんとに死んじゃうよ?
まって、顔が赤い。、
熱あんのかな?
ぴぴぴぴっ ぴぴぴぴっ
熱のせいで顔が赤いのかそれとも照れてるから
なのか。
どっちにせよ顔が真っ赤なあなたちゃんは
すごく可愛い
たった1人...
俺に振り向かなかった女が
今やっと俺のものになった...
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!