第132話

🌫125🌫
2,317
2024/02/17 05:54


雄英から出てきて数日





毎日、毎日





ひたすらに呪霊を狩る





ゲームみたいに経験値が手に入ってレベルアップする訳でもない





それでも、ただひたすらにレベル上げのように作業として呪霊を狩る





雄英から離れたことによって任務が次々と送り込まれてくるから休みがほとんどない





ピ……ガコッ





あなた
(エナジードリンク3つ目…か)
あなた
まるで社畜みたいだよ。…まあそうなんだけど




自販機の前で独り言を零すも動かずにはいられない






何も考えなくていい






任務は楽じゃないけど…楽だ







五条 悟
五条 悟
や✋
あなた
悟くん?どしたの?
五条 悟
五条 悟
今からちょっと高専戻るよー
あなた
え?
五条 悟
五条 悟
はーい、とうちゃーく




そう言って着いたのは高専内の教室




綺麗に机が4つくっつけられている




五条 悟
五条 悟
さ、座って


何も分からないまま向かい合って座った




五条 悟
五条 悟
じゃあこれから個人面談を始めまーす
五条 悟
五条 悟
いえーい!!
あなた
…????
五条 悟
五条 悟
ノってきてよ…今までこーゆー時ノってきてくれたじゃん…
五条 悟
五条 悟
嗚呼、僕のあなたの下の名前ちゃんは変わってしまったのね…悲しいワ…
あなた
いきなり個人面談はビビるでしょ
五条 悟
五条 悟
ん?学校らしいじゃん?
五条 悟
五条 悟
教室の中で生徒と二人っきり…
五条 悟
五条 悟
やましいことなんてひっとつもないからね


やな言い回しだなと思いつつ話に乗ることにした




五条 悟
五条 悟
さて…あなたの下の名前は最近楽しい?
あなた
最近楽しいって…呪霊しか相手にしてないし
五条 悟
五条 悟
ふーーん、じゃあ笑ってる?
五条 悟
五条 悟
いや、笑ってるは違うか。笑えてる?
あなた
何言ってんの、この私だよ?笑ってないわけ…
五条 悟
五条 悟
そうかな、最近のあなたの下の名前、ずっと笑い方下手だよ。作り笑いですら引きつってる
あなた
うそ、笑ってるよ。私は


うん、笑えてる。ただ人と関わることが少し


ほんの少し減っただけ




五条 悟
五条 悟
聞いたよ、別れ方最悪だったんだってね
五条 悟
五条 悟
A組の連中と喧嘩して、別れたんでしょ
五条 悟
五条 悟
…大丈夫?
あなた
大丈夫って…前にも言ったでしょ?呪術師なんだよ?
五条 悟
五条 悟
…そっか




少し、私と悟くんの間に沈黙が流れる




こんなこと悟くんとはほとんどなかったのに




すると悟くんはその青々と宝石のような六眼で見透かしたように言った




五条 悟
五条 悟
あなたの下の名前がヒーローと仲良くなりたいとか、ヒーローになりたいというんだとしても僕は
五条 悟
五条 悟
君の味方だからね


『てめェが今まで何してようが、今のてめェを信じる』





あなた
…ありがと




さてと、甘ーいスイーツでも食べに行こっか、と立ち上がる悟くん





あなた
ううん、今日はいいや。また別の日に誘って、ごめんね
五条 悟
五条 悟
そっか…じゃあ僕は一人悲しく行ってくるよ



断ったのはほかでもない




今、誰かと居たくない



一人でいたかったから

















時は少し流れ───




10月31日 19:00


渋谷、東急百貨店東横店を中心とする、半径およそ400mに一般人のみ閉じ込められる"帳"が降ろされる








渋谷事変と呼ばれる大きな戦いが始まった







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