第16話

第九話
174
2024/08/11 07:37
煉獄杏寿郎
「壱ノ型不知火」
竈門炭治郎
(追えない…!)
シグマ
加勢…した方がいいな…これは
シグマ
煉獄さん!私は万全だ!加勢する!
煉獄杏寿郎
駄目だ!こいつは上弦の参!死ぬぞ!
竈門炭治郎
そうだぞ!やめろ!
シグマ
……仲間を救うためなら命など惜しくない、ッ、!
ダンッ!
竈門炭治郎
シグマッ!!
シグマ
ッ、(少しでも…役に立つ…!)
ザンッ!
猗窩座
まぁいい!一人増えただけでは何も変わらん!
嘴平伊之助
!?
猗窩座
今まで殺して来た柱達に炎はいなかったな!ましてや呼吸を使えない剣士も初めてだ!
猗窩座
そして俺の誘いに頷くものもいなかった!
猗窩座
何故だろうな?同じく武の道を極めるものとして理解しかねる!
猗窩座
選ばれたものしか鬼にはなれないというのに!
猗窩座
素晴らしき才能を持つものが醜く衰えていく
猗窩座
俺は辛い、耐えられない、死んでくれ杏寿郎、シグマ、若く強いまま
猗窩座
「破壊殺・空式」
シグマ
…っ、
煉獄杏寿郎
「肆ノ型静炎のうねり」
煉獄杏寿郎
(虚空を拳で撃つと攻撃がこちらまで来る一瞬にも満たない速度…!シグマ青年が危ない…!)
煉獄杏寿郎
シグマ青年!大丈夫か!
猗窩座
無駄だ、呼吸の使えんものは死ぬ
煉獄杏寿郎
、!?
煉獄杏寿郎
(攻撃を全て刀で受け流している!?)
シグマ
ッ…、(一撃一撃が重いな……でも、受け流すくらいなら…っ)
シグマ
……ッ、(アレ…効くのか…上弦の相手に…、?わからない…、でも…試す価値はありそうだ…)
スッ、
シグマ
(念のため用意してあった拳銃…弾丸は日輪刀と同じ素材でできている)
竈門炭治郎
、!(あれは……拳銃、?でも…少し形が…)
シグマ
…っ、
バンッ!
猗窩座
、!
グシャ…ッ!
シグマ
(効いてはいる…、!でも刀を使った方がいいかもしれない…)
シグマ
(敵が怯んでる…ッ今のうちに…!)
シグマ
煉獄さん!今のうちに首を…!
煉獄杏寿郎
わかった、!
煉獄杏寿郎
……ッ、
煉獄杏寿郎
「炎ノ呼吸玖ノ型煉獄」
ダンッ!
猗窩座
「破壊殺・滅式」
煉獄杏寿郎
ああああああああ!!!!!!!
シグマ
…っ、(まずい…ッあのままじゃ腕が……ッ)
シグマ
(軌道を少しでも…ずらせば…!)
ダンッ!
竈門炭治郎
シグマ!?
猗窩座
!?
煉獄杏寿郎
!?
シグマ
あああ!!!
ザンッ!











竈門炭治郎
…、(どうなってる、?砂埃で見えない…!)
竈門炭治郎
……、!
竈門炭治郎
(拳の軌道がずれて、攻撃が当たってない…、!よかった…、)
竈門炭治郎
(いや、まだだ、首を切れてない…、)
ガシッ
猗窩座
、!
猗窩座
離せッ…!
煉獄杏寿郎
…っ、絶対に離さん!
猗窩座
(まずい、…っ日が昇る…)
猗窩座
(なんて力だ…っ!)
猗窩座
うぉぉおおおぉぉ!!!!!!!
煉獄杏寿郎
あぁぁぁぁあぁぁぁぁぁ!!!!!!!
猗窩座
どけぇぇえぇええ!!!!!!!
ブチブチ……ッ
猗窩座
(早く、日の当たらないところに…)
ブォンッ!
猗窩座
!?
シグマ
炭治郎…、
竈門炭治郎
死者は一人も出なかった…でもお前は煉獄さんを傷つけた、
シグマ
大丈夫…か、?煉獄さん
煉獄杏寿郎
あぁ…だがこの傷じゃ引退だな……
シグマ
生きてるだけいいだろう…
煉獄杏寿郎
あぁ、そうだな…
煉獄杏寿郎
シグマ青年、君には感謝している…
シグマ
…仲間を助けるのは当然のことだ、
煉獄杏寿郎
…君に……お願いがある
煉獄杏寿郎
…君は上弦と渡り合えていた、
煉獄杏寿郎
柱に……なってくれないか?
シグマ
…、わかった
シグマ
……
シグマ
私は炭治郎達と少し話すことがある
シグマ
だから私は行く
シグマ
元気でいてくれ
煉獄杏寿郎
嗚呼、…
竈門炭治郎
、!シグマ!
シグマ
君たち三人に……話したいことがある
我妻善逸
話したいこと?
シグマ
私の正体…などについてだ
シグマ
…私は実は人間じゃない……いや…人間ではあるのかもしれないが…よくわからない
嘴平伊之助
一体どういうことだぁ?
シグマ
私は君たちとは違う世界からやって来たんだ
竈門炭治郎
違う世界…?(嘘はついてない…)
シグマ
私が住んでいる世界には異能力、というものがあるんだ
我妻善逸
異能力?
シグマ
常識では考えられないようなことを引き起こす能力だ、こっちの世界でいう血気術のようなものだ
シグマ
そして私は、相手の最も知りたい情報と自分の情報を交換する能力を持っている
竈門炭治郎
そうなのか…
シグマ
そして私はさっき、自分は人間じゃない、と言ったが
シグマ
それは私が、本から生まれた存在だからだ
竈門炭治郎
本…?
シグマ
その本の書き込みによって無から生まれた存在…ということだ
竈門炭治郎
そうだったのか……だから人間じゃない匂いがしたんだな……
シグマ
そして、私は人買いに連れ去れて…利用されて……ずっと…
シグマ
……そして、そうやって逃げているうちにある男と出会った
シグマ
フョードル・ドストエフスキー、という露西亜人だ
シグマ
その男に連れられて私はテロ組織…天人五衰に入った
我妻善逸
テロ組織!?
我妻善逸
……でも、シグマはいい人だよね
シグマ
、!?
シグマ
私は…テロ組織だぞ、?犯罪だってしてる……だから
我妻善逸
でもさ、仲間の為に命を張って戦ったでしょ?
我妻善逸
だから、…シグマは悪い人なんかじゃないと思う
シグマ
……ありがとう、
シグマ
そう言ってもらえて…嬉しいよ…
終わり!今日は後もう一個出すぜ!おつわた!

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