無事に終われたらいいんだけどね…。
流石。仕事が早くて助かる。
暫くの間待機していると、黒い雲が広がって、空を覆っていく。
周りに人は居らず、私達がいるだけ。
そして、どす黒く嫌な気配が近づいてきた。
兄様が剣を構え、他の人たちも武器や霊術の準備に入る。
おそらく私のハリセンは効果ないから、素手でいくしかないけど…。
ありゃあ、予想通りの展開になりそう…。
皆が少し離れ、王の近くにutiさんとblさんがふわりと浮かんでいる。
utiさんの霊術で、真っ黒な鉄を出して動きの拘束、そしてblさんの蝙蝠を纏わり付かせて麻痺…。
七瀬さんな特殊な呼吸法をしていたが、その一瞬で姿が消える。
瞬間、ドガンと音が響く。あの一撃で、ドロドロしていた王の体に風穴が空き、倒れている。
"気"と言うのは想像以上にえげつない攻撃らしい。
すると、王の体が更にへこむ。技の通り、あの部分だけ重力が増えているらしい。
その時、utiさんblさんも戻ってきて、また構える。
詩㮈さんが剣を構えて王の体を切る。
その場所から血は出ないものの、確実にダメージは入っているのは、王は断末魔をあげる。
実力は確かにあの程度なのだろう…。
でもじゃあ、あの占星術の未来はなんだ?どうしてあんな事が起こる…?
王は今だに痛みに悶えているのか動かない。
…が、その瞬間は即座に崩れた。
なんで…なんでこんなことが起こる?
なんで皆、何もしてないのに怪我をした…?
utiさんに至っては吐血していて…詩㮈さんに至っては体中に切り傷がある…。
多分、わざと怪我したんだ。この人達に返す為に…!
これじゃあ、あの未来は変わらない…。
咲嘩が死んだのを皮切りに、気を取られた皆が死んでいく、全滅の未来が…












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。