第18話

17,回避するため
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2025/12/31 06:02 更新
ー咲嘩視点ー
紅狼 咲嘩(せっか)
ぇ…
何が起きたかわからない。
突然皆んな怪我をして、倒れ込んだ…?
あの魔物の王が技を打った?でもそんな感じはなかった…。
紅狼 咲嘩(せっか)
(私が何かしなきゃ…ッ)
幸い奴はまだ動けなさそうだった。
私は周りを避けて走り、霊術の針を作り出す。
紅狼 咲嘩(せっか)
このっ…!
あなた
っ!咲嘩!ソイツに攻撃したらダメだ!
紅狼 咲嘩(せっか)
え…っ
その瞬間、私の目の前に針山のような攻撃が来る。
紅狼 咲嘩(せっか)
ぁ…ッ
あなた
ッ咲嘩!










ーあなた視点ー
さっさと言えばよかった!でももう何が技を打つ時間はない…。
仕方ない!昨日使わなければいいと思ってた技を使う!
あなた
咲嘩ッ!!
紅狼 咲嘩(せっか)
ぇ…ッ
私は針山の攻撃を、咲嘩に変わって受ける。
あなた
ゲホッ…ッ
血を吐いた口を手で押さえ、奴を見る。
やっぱり、攻撃を相手に返すのではなく、相手と自分の感覚を共有していたらしい。
王には大量の針が体を突き抜けるように生えている。
そして、王と私がほぼ同時に倒れる。
あなた
はぁッ…ゲホッ…
地面に崩れるように倒れる。
咲嘩や兄様が周りに来て、目を涙を浮かべる。


でもこれで、全滅の未来は回避できた。
ttmr
あなたっ…!なんでっ…
紅狼 咲嘩(せっか)
あなたちゃっ…なんで、庇ったのッ…
紅狼 咲嘩(せっか)
私が死んでも、誰もッ…
あなた
……咲嘩
紅狼 咲嘩(せっか)
っ?
もう声は殆ど出ない。半端な神な私は、攻撃を受ければ死んでしまう。
だからこそ残しておいた、満月の日かつ一回しか使えない技。
あなた
手、貸して
紅狼 咲嘩(せっか)
っなんで…
そう言いながらも、私の手を握ってくれる。
周りが涙目ながらに疑問の表情を浮かべる中、私は技を使う。
あなた
魂喰こんくい 私鏡うつしかがみ
途端に、急激な眠気が襲ってくる。
目の端で、私の体が光の粒子になっているのと、空の雲が晴れていくのが見える。
あなた
おやすみ…
ーttmr視点ー
ttmr
っ……
王は倒せた。でもそれより、目の前の現実が、俺も、咲嘩も、玲も、受け入れられなかった。
ttmr
あなたっ…
やっと出た声も、もう消えてしまった、肉体のあった場所に吸い込まれるだけ。
全員が、何が起きたのかわからない顔をして、でも涙を浮かべて、その場で立ち尽くす。
紅狼 咲嘩(せっか)
なんで…ッ…。私が死ねばっ…
ポタポタ涙を流す咲嘩に、目を動かす。
服を掴み、泣いていて…
ttmr
っえ…
水苑 玲(れい)
ttさん…?
一瞬。彼女の翠の目が橙に見えた気がした。
ただの幻かもしれない。でも、即座に体が動いて、彼女の目を見る。
紅狼 咲嘩(せっか)
なに…?どうかしたのだ…ッ?
涙で潤んだ瞳は、左目だけ、色が違う。
ttmr
左目だけ…橙色だ…
紅狼 咲嘩(せっか)
えっ……
華園 詩㮈(しな)
ほ、本当ですか?
周りが集まってきて、彼女の目を見る。
そして、皆が、口を揃えて言った。
水苑 玲(れい)
確かに、オレンジだ…
紅狼 咲嘩(せっか)
どッ、どうしてなのだ…?
消える際に何かした?だとしても、色が変わるのはどうして…
そう考えているうちに、はっとする。
ttmr
あれ…?
気付けば、真っ白な空間。他の皆はいない。
ttmr
なんだこれ…?明晰夢…?
あなた
違いますね、兄様
ttmr
っ?!
くるっと振り返れば、薄く笑みを浮かべるあなた。
ttmr
あなたっ…?やっぱり、夢…
あなた
だから違いますって
少し前に進み出て、彼女はにっこりと笑う。
あなた
お伝えしたいことがあって。これは僅かな私の思念体を使って話してます
あなた
あまり時間がないので、手短に言いますね
ttmr
な、なに?









あなた
私はまだ、生きていますよ。咲嘩の体の中に、私の魂が眠っています
あなた
貴方が私にいて欲しいと望むなら…新たな私の肉体を創り出して、そこに魂を咲嘩から取り出して、うつす技を創り出して、使ってください










あなた
多分貴方なら…会いたいから、即座に作るって、言いそうなものですけどね

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