第42話

第41話
5,212
2021/02/11 21:42
~あなたside~


朝、意識が浮上して目を開けると真っ先に目に入って来たのは見慣れぬ天井だった

そうだ…昨日ママとパパが喧嘩して…おばあちゃん家に来たんだった


スマホを手に取り時刻を確認すると7時を少し過ぎた頃


私
紫耀からLINE来てないな…まだ寝てんのかな


まだ寝てるとしたらもうそろ起きないと遅刻してしまう
そう思った私は紫耀に電話を掛けた










平野紫耀
平野紫耀
ん~もしもし~…Zzz


……やっぱりまだ寝てたなコイツ←


私
おはよう。私先に行くから。5分で準備して
平野紫耀
平野紫耀
えっ!?ちょっと待って…!あれ?電話…?
あなたっ!?


いつものお決まりのセリフを言ったら飛び起きたようだ笑

私
早くしないと遅刻するよ?
平野紫耀
平野紫耀
分かってるけど…電話切りたくねえ
私
じゃあ、もう紫耀とはぎゅーもちゅーもしないよ?
平野紫耀
平野紫耀
それはぜってーやだッ!!
私
ふふ、早く帰れるようにママ説得するから
平野紫耀
平野紫耀
わかった。俺も親父のことは任せろ!
私
うん、あまり頼りにしてないけど笑
平野紫耀
平野紫耀
なんだよそれー
私
うそうそ笑
ほら、マジで準備しないと遅れるよ?
平野紫耀
平野紫耀
ああ…そうだな…
あなた、今日も愛してるよ
私
ん、私も愛してるよ…紫耀


こうして名残惜しいけど電話を切った

早く紫耀に会いたいな…







____夕方


ひまだ…ひまひまひま…暇すぎる
自分の家じゃないから特にやることも無いし





私
ママー暇だから散歩してくる
母
もう夕方よ?晩ご飯までには帰ってらっしゃいよ?
私
はいはい、わかってるよ


散歩って言ってもこの辺田舎だから何も無いしな…
と、フラフラ歩いていると昔よく遊んでいた公園を見つけた


私
うわ…懐かし…


昔は綺麗だったのに今じゃ少し古びた遊具
よく遊んでいたブランコに座るとLINEの音が鳴った


お兄ちゃん
お兄ちゃん
学校終わって帰って来たけど…あなたが居ねえ…
しょーの妹
しょーの妹
うん…私は今おばあちゃん家だからね
お兄ちゃん
お兄ちゃん
そうだけどさ…今何してるの?


私は今いるこの公園の風景を写真に収め、LINEに添付して送った


しょーの妹
しょーの妹
ここでブランコに乗ってるよ
お兄ちゃん
お兄ちゃん
そこ懐かしいな笑
ガキん頃よく遊んだよな
しょーの妹
しょーの妹
そうそう。紫耀はいつも誰かしらと喧嘩してたよね笑
お兄ちゃん
お兄ちゃん
それはお前に集る虫を追っ払ってただけだろ
しょーの妹
しょーの妹
ホント昔から変わらないよね紫耀は
お兄ちゃん
お兄ちゃん
そうか?
お前は…生意気になったよな笑
しょーの妹
しょーの妹
なによそれ!酷い!
お兄ちゃん
お兄ちゃん
冗談、笑
すげえキレイになったよ、あなたは


………なんでいきなり照れるようなこと言ってくんのよ…///


お兄ちゃん
お兄ちゃん
今照れてるだろ?
しょーの妹
しょーの妹
照れてないし
お兄ちゃん
お兄ちゃん
嘘だね、ぜってー照れてる
そんなとこも可愛いけどお前は♡


普段天然だしバカなのに…こーゆーとこ勝てない
紫耀って…Sなのかな…


しょーの妹
しょーの妹
好き…
お兄ちゃん
お兄ちゃん
好きなの?
しょーの妹
しょーの妹
大好き
お兄ちゃん
お兄ちゃん
俺は愛してるけどな


ほら、やっばり勝てない

しょーの妹
しょーの妹
浮気…しないでね?
お兄ちゃん
お兄ちゃん
する訳ねえだろ!俺にはお前しかいねえもん
しょーの妹
しょーの妹
ふふ、知ってる笑



LINEしてたら会いたい気持ちが破裂しそうになった
私ってこんなに紫耀に依存してるんだな…

早く会いたい
早く抱きしめて欲しい
早くキスしたい


そんな思いをグルグルと考えながら私は夕陽を見つめていた

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