第28話

赤面症
329
2026/02/08 11:38 更新
ある日の午後。

あなたの下の名前は玄関で男の術師と話していた。


あなたの名字「えっと、その……あの件、直哉さんに伝えたほうが……」


恥ずかしがりながら、必死に丁寧に話しているだけなのに、うぶなあなたの下の名前の頬はすぐに赤くなってしまう。


直哉「……は?」


背後から低く冷たい声。

振り返ると、直哉がいつの間にかそこに立っていた。

眉間に深い皺を寄せ、唇を薄く結んでいる。


直哉「俺の犬やねんけど、なんで許可なしに話しとんねん?」


術師は短い悲鳴を上げた後、肩を震わせて颯爽と逃げていった。


直哉「お前は……俺の忠犬のくせに、なんで他の男と話してんの?」


あなたの下の名前はびくっと体を硬直させる。


あなたの名字「い、いえ……別に……っ」

直哉「しかも……なんで顔赤らめてんの?
誰にでも赤くなるんやな」

あなたの下の名前はあわてて首を振る。


あなたの名字「ち、違いますっ!直哉さんだけですっ…!」


直哉はその答えにさらに目を細める。


直哉「……はぁ?じゃあなんで今顔真っ赤なんや。
優しくしてくれりゃ誰でもええんか?そんなんやったら優しくない俺は要らんやろ?」


あなたの下の名前は俯き、耳まで赤くなる。
必死で言葉を絞り出す。


あなたの名字「ち、ちがいますっ…、わたし人と話すの慣れてなくて…」


直哉は突然、あなたの下の名前の顎を軽く掴んで顔を上げさせる。


直哉「… 言い訳すんなや。大体、勝手に俺以外と話してる時点で問題やねん」


あなたの下の名前は俯き、縮こまる。

直哉はあなたの下の名前を冷静に見つめながらも、目の奥には独占欲が光っていた。

舌打ちして呟く。


直哉「…… お前は俺だけのもんなんやで。それしっかり自覚せぇよ」


そんな言葉に、あなたの下の名前は少しときめいた。

あなたの下の名前は小さく息をつき、少し顔を上げる。


あなたの名字「…わたし直哉さんだけの犬です」


直哉はその言葉に、口元だけ微かに緩める。

なんですぐ甘くなってしまうのかも、なんで嫉妬するのかも分からない。


直哉「……ま、今日のとこは許したる。
でも次、他の男と話すんなら……わかっとるな?」


あなたの下の名前は喜んだように顔を上げて、花が咲いたように笑顔を見せる。


あなたの名字「はい……っ!絶対……直哉さんだけに従いますっ」


直哉は小さく笑いながら、リードをひくようにあなたの下の名前を引き寄せる。


直哉「……ほんま、俺にとって都合のええ女やな」


あなたの下の名前は胸を押さえながら、嬉しさと恥ずかしさで顔を真っ赤にしたまま。
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