二人で食堂へ向かって、それぞれが食べたいものを頼む。
相変わらずあなたはカレーばっかり頼んでいて、
もしかしてがんの原因はカレーなんじゃないか?なんてありもしないことを考えてしまう
食事を食べ終えた後、二人で午後の授業はしっかり寝てしまって。
授業終了後に急いで友人にノートを見せてもらってちょっと雑になったけどしっかりまとめてから講義室を出る。
夕日が照らす石造りの正門の下には、下を向いて壁に寄りかかる二人の姿。
ミナちゃんの方はこの時間で整理がついたのか、落ち着いた様子で待っているけど、
ツウィちゃんの方が腕を組んで怒ってるっぽい。
まぁそれもそのはず。私だって今まで一緒にいたのに隠されて怒っちゃったし、何より隠されるのが一番辛いし。
少し、いや物凄く怒っているツウィちゃんと、あなたに同情しているようミナちゃんを連れて、
私とあなたがよく行っているファミレスへ向かう。
歩いている時もツウィちゃんの怒りは収まらないようで、一言も喋らなかった。
私とミナちゃんだけが、話して歩いていて。あなたはずっと下向いてて。
ミナちゃんとまともに話したのは初めてだけど、すごいいい子だし落ち着きがあって話しやすい。
ミナちゃん達とあなたの馴れ初めを聞いたり、私達の馴れ初めを話したりしているうちにいつの間にか目の前にあるファミレス。
ファミレスへついて入ろうとした時、さっきとは桁違いの顔色でしゃがみ込む。
大丈夫…なんて言ってるけど、そんな訳ない。
これで大丈夫ならあんたの体調常に絶不調ってことになるからね!?
急いで店員さんに救急車を呼んでもらって、
二人にチェヨンちゃんついてってあげて!と言われたために私もその救急車へ乗り込む。
二人は今からタクシー呼んで行くからと、心配だろうに私にあなたを任せてくれた。
病院へついて、その直後に緊急処置室?みたいなところへ入っていった。
私はその手前で待っていてくださいと言われ、二人が来るのを待っていると、二人よりも先に出てきたお医者さん。
神妙な顔つきで私を診察室のような場所へ案内してくれる。
扉を開けた先には担架の上に寝転ぶあなたの姿。
さっきほど顔色は悪くないものの、やっぱりまだ良いとはいえない顔色で。
おかけください、と言われ腰をかけるとお医者さんから何かの資料を渡される。
今日のところはこれで以上です。あなたさんの病室はこちらの部屋ですのでこの後お話しされるのであればそちらで。
診察室からあなたが運ばれていく。
あなたと話さなければ、と私も席を立とうとすると、お医者さんから衝撃的な一言が。
…なんでそんなに気になるところまで行ってその先は言わないのさ。
ていうか、ご両親呼べばいいのに呼ばない理由は?めちゃくちゃ言いづらそうにしてたけど、なんかあったの?
よくよく考えたら、私あなたと五年も一緒にいるのに親のことなんも知らない。
親のことだけじゃなくて家庭全体のこと。
家に遊び行ってもいい?って言うのは言われたことあるけど、家遊びくる?は言われたことないし。
…言いたくないなら聞きたくないけど、こればっかりは聞くしかなさそう。
入院なんて大事なこと、両親に知らせないなんてそれほどまでに親不孝なことないし
色々モヤモヤしながらさっき教えられた病室へ向かうと、病室の中から苦しそうな声と少しの泣き声が聞こえる。
あなたのことだ。お医者さんは気を遣って言わなかったけど、多分分かってるんだと思う。
もう手遅れだって。あの少しの時間だけで、急激に症状が重くなった。それだけで十分進行状態はわかるだろう。
何か言ってるけどこの距離だから全く聞き取れないし、だからって今入っていったら無理して笑って大丈夫だからって言うんだろうな
落ち着く気配のないあなたに今話しかけるのは最善ではないと判断した私は、病院入り口で二人を待つことに。
















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!