第2話

1話
65
2024/04/13 06:51
(なまえ)
あなた
(呪われるなんて…バカらしい。
      そんな訳ないのに…)
単刀直入に言おう
あの噂の正体は
私だ







家に居場所がなく、学校にもないため
毎日、夜の公園に行きいつも同じ歌をうたっている











これは誰もしらない
私だけの “儀式”     。































キーンコーンカーンコーン
ガヤガヤ


教室がうるさくなって、
 

得体の知らない宇宙人達が動き出す













モブ
今日カラオケ行こー!
モブ
いいじゃーん!賛成ー!!







宇宙人は、部屋に密集させられる箱が好きなのか?
歌うのは好きだが、あいう所は苦手だ


















(なまえ)
あなた
(早く夜になれ)









授業中も休み時間もすべての時間はそう願っている





















夜はいい。
宇宙人たちは自分の居場所にもどり、静かに眠る






町が月のように静かになる















知ってる?月は空気がないから音がしないんだよ?

いいよね。私の夢は月に行って静かに過ごすこと











まぁ、無理だけど





























学校が終わって夜までは学校から遠く、公園から近い
図書館にはいる

本もあるし、なんせ静かだ











図書館では宇宙人から外国人にかわる
外国人?と思っただろう
外国人は話が通じらないし、自分とは違うのが
丸わかりだ
まあ、所詮宇宙人ではあるけど…




























今日は本を読みたい気分だったため、
本を読むことにした。


本を読む時は決まって、外国の本を読む
日本人が書いた本も時々読むが
自分には合っていない気がしたのであまり読まない




外国の本は表現のやり方が上手い
読んでいるとその本の主人公になれる




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司書
あの…もう閉館です…
(なまえ)
あなた
え?あっ、すみません。もう帰ります






時間を見てみるともう10時になっていた
本を読んでいると時間はあっというまだ



(なまえ)
あなた
あの、この本借りていいですか?
司書
はい。わかりました






司書さんはいつも同じ人なので話しやすい
途切れたりすることがないから


自分も話すのが苦ではない














今日の本は「ピーターラビット」という本だ
いたずら好きな男の子がいろいろな事件に


巻き込まれる…
と、いうギャグの多い本だ








これは面白いというのがわかる
けど、私が笑うことはなかった










(なまえ)
あなた
(公園で読も)






























公園

私は決まったベンチに座る
街灯が隣にあるとても明るい所だ










そして、私は歌う







♫〜 夜明けと蛍 ♫〜
淡い月に見とれてしまうから
暗い足元も見えずに




転んだことに気がつけないまま
遠い夜の星が滲む



したいことが見つけられないから
急いだ振り  俯くまま




形のない歌で朝を描いたまま
浅い浅い夏の向こうに

冷たくない君の手のひらが見えた
淡い空 明けの蛍


自分がただの染みに見えるほど
嫌いな物が増えたので

地球の裏側へ飛びたいのだ
無人の駅に届くまで


昨日の僕に出会うため



胸が痛いから下を向くたびに
君がまた遠くを征くんだ

夢を見たい僕らを汚せ
さらば  昨日夜に咲く火の花



水に映る花を見ていた
水に霞む月を見ていたから


夏が来ないままの空を描いたなら
君は僕を笑うだろうか


明け方の夢  浮かぶ月が見えた空


朝が来ないままで息が出来たなら
遠い遠い夏の向こうへ


冷たくない君の手のひらが見えた
淡い朝焼けの夜空


夏が来ないままの町を今
あぁ 藍の空 夜明けと蛍
♫〜
(⚠︎この世界では「夜明けと蛍」はあまり知らないという設定でいきます。ですが本当にこの曲好きなのでそれだけはご了承ください。⚠︎)



この曲は動画アプリでたまたま見つけた曲だ
再生回数は100もいっていなく
ほとんどの再生回数は私が聴いた回数
とでもいえる












私はこの曲を聴いた時震えた
なぜ、こんないい曲が世に知れ渡っていないのか
不思議なぐらいだ














歌い疲れるとベンチに座って本読む
本を借りてない時は音楽を聴く









−25時45分–
私はやっと動き出す
公園から家まで15分ぐらいなのでこの時間だ


歩いている時も音楽をきく
時々口ずさんでしまうが
公園を抜け、少し歩くと住宅街がならんでいる
ので近所迷惑になると思い、やめる

















−2時−
そっと家のドアを開ける
両親はもうとっくに寝ているだろう


私はそっと階段を登り自分の部屋に戻る

お風呂は入らない。朝に入る
朝はいつも5時に起きてしまい。ささっと入る








課題をすませ、寝る準備をする
ベットに入る










が、寝れない



いつものことだ。








世界は眠りにつき、夢に入る

けど、私はそこに入らない



1人だけ宇宙に飛ばされたみたいだ

私だけ見放されたと思う






宇宙には酸素がない
私だけ飛ばされたから、息ができない









うたいたい









うたっている間は解放されたような気分になる









目を瞑る




























       “お姉ちゃん!!”



















(なまえ)
あなた
っ!?





















目を瞑るのが…怖い
明日になるのが、怖い
















(なまえ)
あなた
朝が…来ない、まま…息が、出来たら…。















本当にそうなったら。どれだけ嬉しいのだろうか…



















(なまえ)
あなた
冷たくない…君の……手のひら……………





















『見えた』なんて……言えない
私が…“見えなくしてしまった”から

























ごめんね…ごめんね…ごめんね。
ごめんなさい………

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