第3話

2話
53
2024/04/14 11:17
時々、というか毎日、私はなぜ生きているかと思う
私は周りから見れば、ただの置物にすぎない
誰にも目に止まらない
地味で、ボロい置物
なのに、世界はそれでも人に生きさせようとする

そんなの、ただ自分の欲望を他人に押し付けている
だけなのでは?

そんな他人の欲望を勝手に押し付けられ



生きたくなくても生かされる













この世界は綺麗事が好きだ
なぜ、こんなにも宇宙人がいるのに世界が
うまく回っているかわかる?

みんな綺麗事を言っているからだ

それを、叶えたって言う人もいる
けど、それが叶ってなにになる


その願いや、欲望が叶ったらそのせいで
希望を失い、道を塞がれる人も、たくさんいると思う
というかいる




それで道を塞がれたひともまた綺麗事を言う









「きっと助けてくれる。」
「みんな、僕を待っている」














       うるさい!!!!!



綺麗事ばっかり、吐き気がする























稀に、綺麗事を言わない人がいる
だけど、そのせいでみんなから
「変な人」「もっと希望もてよ…」






なぜ、そんなことを言われないといけない!?
そのせいで、綺麗事をちわないといけないようになる




こんな世界おかしい








自分のことは自分で決めさせてよ!!!





何も知らないくせに!!






うるさい!!うるさい!!!!!







































もう死なせてよ!!!!!



































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ハー
ヘッドホンを外す
…最近、こんなことを考えながら歌う











もう一回…もう一回……






















てると
てると
お姉ちゃん!!






























(なまえ)
あなた
…………え?






私の目の前にいるのは………………………………


















蒼空…?














(なまえ)
あなた
っ…!!








私は居ても立っても居られず、その子に抱きつく








(なまえ)
あなた
ごめんね…ごめんね……


私の目にはこれまだ流せなかった涙
泣いたらダメだと思った。
けど…どうしても…泣いてしまう……








てると
てると
?!

(なまえ)
あなた
……あ、ごめんね。知らない人が急に泣き出して…

恥ずかしいな…子供の目の前で泣いて…

































てると
てると
よしよし















その子の小さな、小さな手はしゃがんでいた私の頭
に乗せられた
そして、ゆっくり、ゆっくりと私の頭を撫でてくれた























(なまえ)
あなた
…!?
てると
てると
泣いても……いいよ?














(なまえ)
あなた
っ…うっ…
(なまえ)
あなた
わぁーーーーーーー…!!!ボロボロ
(なまえ)
あなた
ごめんね。ごめんね…




てると
てると
よーしよし!!














その子からすると、訳もわからないのに急に泣き出した私を不審に思うだろう
だけどその子はずっと私が泣き止むまで撫でてくれた

























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