時々、というか毎日、私はなぜ生きているかと思う
私は周りから見れば、ただの置物にすぎない
誰にも目に止まらない
地味で、ボロい置物
なのに、世界はそれでも人に生きさせようとする
そんなの、ただ自分の欲望を他人に押し付けている
だけなのでは?
そんな他人の欲望を勝手に押し付けられ
生きたくなくても生かされる
この星は綺麗事が好きだ
なぜ、こんなにも宇宙人がいるのに世界が
うまく回っているかわかる?
みんな綺麗事を言っているからだ
それを、叶えたって言う人もいる
けど、それが叶ってなにになる
その願いや、欲望が叶ったらそのせいで
希望を失い、道を塞がれる人も、たくさんいると思う
というかいる
それで道を塞がれたひともまた綺麗事を言う
「きっと助けてくれる。」
「みんな、僕を待っている」
うるさい!!!!!
綺麗事ばっかり、吐き気がする
稀に、綺麗事を言わない人がいる
だけど、そのせいでみんなから
「変な人」「もっと希望もてよ…」
なぜ、そんなことを言われないといけない!?
そのせいで、綺麗事をちわないといけないようになる
こんな世界おかしい
自分のことは自分で決めさせてよ!!!
何も知らないくせに!!
うるさい!!うるさい!!!!!
もう死なせてよ!!!!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーー
ーーーー
ハー
ヘッドホンを外す
…最近、こんなことを考えながら歌う
もう一回…もう一回……
私の目の前にいるのは………………………………
蒼空…?
私は居ても立っても居られず、その子に抱きつく
私の目にはこれまだ流せなかった涙
泣いたらダメだと思った。
けど…どうしても…泣いてしまう……
恥ずかしいな…子供の目の前で泣いて…
その子の小さな、小さな手はしゃがんでいた私の頭
に乗せられた
そして、ゆっくり、ゆっくりと私の頭を撫でてくれた
その子からすると、訳もわからないのに急に泣き出した私を不審に思うだろう
だけどその子はずっと私が泣き止むまで撫でてくれた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!