てるとは黙り込み下を向いた
不安なのかな…どうしたら不安がないって教えれるかな
うーん…と悩んでいるとてるとは私と握っていた手を強めて言った
私の家は母親と父親がいる
だけど昼間は仕事でおらず、夜も夜中に帰ってきている
母親はお父さんよりも早く帰ってくるが…
お母さんがこんなこと許さない気がする…
あ、でも
‘’興味ない”か
-26時-
私たちは急ぎ足で2階に上り、自分の部屋に入った
まぁ、あの家よりかはすごいかも…
私は帰りにコンビニで買ってきた、パンやおにぎり。サラダを袋から出した
ふふ…。そういえば、久しぶりに笑ったな…
てるとパワーかもね。
てるとかお菓子と騒いでいる訳は……
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コンビニは私の愛用の店だ。夜中でも普通にやってるし、品数も多いから助かっている
うーん…全部買うか。よし、てるとは…
てるとはお菓子コーナーをじっと見ていた
もしかして食べないのかな…
えー…どれにしよう…とてるとは必死に選び、
やっと1個に絞ったのだ
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てるもは宝物を見るようにしてお菓子を眺めていた
あの家ではお菓子1個も買ってくれなかっただろうな…
そう考えると甘やかしてしまいそうだが、
甘やかせすぎてもダメだ
しっかりてるとのことを育てないと…
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ご飯を食べ、てるとはベットに、私は敷布団で寝ることにした
もう使っていない物が出てきてよかった…
私は何度も寝返りをうち、寝ようと努力をしたが、
意味はなかった
寝れたとしても2時間寝れたらいい方だ。
明日がちょうど休みでよかった
私が音を立てすぎたか…てるとには悪いことしちゃった…
トントン
てるとの背中は小さく、細かった
…世の中にはこんな小さな子供でも
あんな嫌なことをされているのか…
なんて大人は身勝手なんだ…
てるとは…私が守る
てるとは私の所まで来て、私の背中をトントンしてくれた
あ、
子供はなんで些細なこともきずいちゃうんだろう…
その日は、久しぶりにゆっくり寝れた
私もてるとくんに助けられています
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!