第34話

酔いに委ねて
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2025/10/13 07:00 更新
あられ
あられ
ながめ
Lside


りうらの働いてる会社にはどんな仕事も完璧にこなしちゃうスーパーハイスペックイケメンの先輩がいた。
誰にでも優しいから当たり前に若い女性社員からはいつも黄色い歓声を浴びている。言うて俺も密かに憧れていて、少し恋愛的に見ていたりもする。
N
りうら君、確認した資料置いておくね。よくできてたよ
L
あっ、ありがとうございます!
そう、この人がりうらの憧れのないこさん。今日も優しい笑顔に心を打たれる。
N
ねぇねぇりうら君。良かったら今日一緒に飲みに行かない
L
え!サシですか?
N
うん。ほら、今回同じプロジェクトの担当じゃん?これからがんばろーねってしたいなと思って
N
厳しいなら全然断ってもらっても…
L
いえ、行きたいです!行かせてください!
N
ふふ笑、そう?じゃあ帰り終わったら教えてね
L
はい!了解です
ないこさんとサシで飲みに行けるなんて夢見たい。微熱を帯びる頬を手で冷ますように顔を包む。あれこれ妄想しちゃいそうになるけど、仕事が終わらないと行けないから頬を叩いて仕事に集中した。
定時になったけど一部終わってない部分があったからないこさんを少し待たせてしまった。
L
ないこさんお待たせしてすみません、
N
んーん、全然待ってないよ。じゃ行こうか
足の長いないこさんに置いていかれないよう早足になにながらテクテクと後ろをついて行く。
N
ん?りうら君隣歩きなよ
L
ぁ、は、はいっ!
俺の腕に軽く触れて来るよう促され、隣に立つと俺に合わせてくれたのか歩くスピードを少しゆっくりにしてくれた。スパダリすぎて逆にいらつく…



暫く歩くと段々と街の光が減ってきて比較的落ち着いた通りまで出た。
N
着いたよ
L
ぅわっ……!
そこはいつも会社で行くような居酒屋とは違うバーみたいにお洒落なお店。
N
りうら君こういうの好きかなって。
さ、入ろう
中に入ると目の前に広がるクラシックに統一された内装につい見とれてしまう。

ないこさんに呼ばれ店の1番角の席に座り、メニュー表を渡された。全体的に若干お高めで身が竦まる。
N
今日俺の奢りだから好きなだけ頼みな。
L
えっ!そんな悪いですよ!
N
俺がそうしたいの。ね?
L
ゔぅ…ではお言葉に甘えて…
それぞれお酒と少しのおつまみを頼んでプロジェクトのことを話したり雑談したり楽しんでいた。
ないこさんが、会社にいる時よりもくだけたちょっとふわっとした雰囲気になっていてそのいつもと違う感じにドキッとする。
N
りうら君のお酒美味しそうだね〜
N
どんなやつ?
L
林檎と檸檬が使われたサワーです
L
飲みますか?
N
じゃあ、頂こうかな
N
俺のもあげる
自分も渡されたのを飲みながらチラチラとないこさんの方を見る。
飲んでる仕草もかっこいいし、はっきりと浮かぶ喉仏が上下しててそれもまたいい…。
N
うん、美味しい。けど…これ度数強め?
L
たしか8%とかだったと思います
N
うわぁーすごいね。お酒強いの?
L
まあ、そうですね。人並み以上は
N
俺めっちゃ弱いんだよね。これだって2%だし
L
 そうなんですね
お酒弱いの意外…!確かに思い返してみるとないこさん会社の飲み会でもノンアル取ってた気がする…。

俺の度数高いお酒を飲んだからか、雑談を繰り返してる間にないこさんの顔が徐々に赤くなっていく。たまにぼーっとしてる様子も見られたし結構きてんのかな。それにしても顔赤くして目がぼんやりしてるのちょっとえっちだなって思ったり…
L
(って何考えてんの俺//)
N
ね〜りうらくん//
L
…!ぅあっ、はい!
N
もうちょいこっちおいで…/
くいくいっと手招きされて、丸テーブルに沿って移動しないこさんの隣に座る。
N
りうらくん、かわいーねぇ
L
はっ…!?///
突然の衝撃発言に目を丸くして見つめることしかできなかった。
L
…な、何ですか!急に…//
N
ん〜?急じゃないよ…。ず〜っと思ってた
N
入社してきた時からまいにち。かわいいなぁって…/
服を掴み引っ張られ、気づいたらないこさんの顔が息の当たる距離まで近くにあった。
汗をかいているというのもあってか、いつもより濃く感じられるないこさんの香りに頭がくらくらする。
N
近くで見るともっとかわいーんだね〜/
L
ッ〜〜///
ただでさえお酒がはいって火照っている顔に再度熱が集まってきて、きっと俺は茹でダコ状態だろう。頭回らないからどうすればいいのかも分からないくなって一旦この場から逃げようと立ち上がる。
N
…?//
L
ちょ、ちょっとお手洗いに…//


トイレに駆け込んで気持ちを整理する。

まさかないこさんが酔うとああなるとは思ってもいなくてめっちゃびっくりしちゃった…。流石にもう酔いを覚まさせないと俺が持たないからカウンターでチェイサーを貰って戻ろう…



L
ないこさーん…戻りましたよ…
戻ると机に突っ伏して潰れているないこさんがいた。
持っていたふたつのチェイサーのうちのひとつを自分で飲み干した。もうひとつのチェイサーを渡すためないこさんを起こし、脂肪の少ないシュッとした頬にグラスを当てる。
L
ほら、お水飲んでください。スッキリしますから…
N
ん゛〜づめたい…
やっとグラスを受け取ったかと思えばすぐに机に置いて俺の腕を強く掴む。
N
ねぇ、俺の膝の上来て…?
L
いやぁ、それはちょっと…。人前ですし…/
N
こんな角の席誰も見ないよ
N
ほら、せんぱい命令、、
L
ぅぐっ……/
渋々、でも内心どこか喜びながら対面で膝に座る。普段は見れないないこさんの上目遣いに心臓がうるさくなる。
N
いい匂い、かわいい…
L
うぅ…//
N
ねえ、顔もっとこっちにやって…
L
?ん、…
N
チュッ
L
……へ?
え、え?いま、きす…
L
…ぅわあっ〜〜///!
N
おもしろい反応するね 笑
 可笑しそうに笑われてムッとしてると、今度はさっきより真剣な眼差しになる。
N
俺さ、りうらがすき
L
ぁ、う……//


上手く言葉が出てこなくて沈黙の時が流れる。



N
…今日はそれを伝えたくて飲み誘ったの
それを言うとないこさんは俺を膝からゆっくり下ろし、帰る支度を始める。
L
あ、あの…//返事、いいんですか?
N
いつか返してくれればいいかなって、
N
そんな焦らなくてもいいよ…
L
いや、その…///


L
俺もないこさんのこと好きです!//
勇気を出してそう言うと鳩が豆鉄砲くらったみたいにびっくりしてて、すぐにいつもの優しい笑顔になる。
N
そっか、うれしいな…ありがとう
それは確かにいつもの優しい笑顔だったけど、どこかいつもよりも幸せそうに見えた。
N
じゃあ帰ろっか。タクシー呼んでるからさ
L
ええ!ありがとうございます
今度は自分からないこさんの横に並び店を出て、タクシーに乗り込んだ。
L
あれ?ないこさんお会計しましたっけ?それにチェイサーも結局飲まずに置いてきちゃったし…
N
あぁ、
N
俺、りうらが席外してる間にチェイサー飲んでたし、お会計も済ましてたんだよ。
N
ごめんね。せっかく持ってきてくれてたのに
L
いえ、そんなっ
N
あと、俺思い返してみたら結構迷惑かけちゃったよね〜…マジごめん
L
全然大丈夫ですよ!
L
また一緒に飲み行きましょう
N
笑、そうだね。
あられ
あられ
桃さんが好きって伝えるのがシラフじゃ恥ずかしいから飲み誘って一部酔ったノリに任せたって感じです。
あられ
あられ
酔ってる桃赤さんだいすき
あられ
あられ
ごめん!あーるはもうちょいお待ちを

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