そこから警備員が来て
彼らは連行されていった
オトの様子から
彼女が自分で呼んだことが予想され
僕らはまた落胆する
少ししてpdに話があると
オトはしうひょんを連れて離席し
僕らと女性だけが部屋にいる状態に
誰も口を開かない僕らに
彼女は何を思ったのか流暢に話し始める
誰も返答しないそれに
気まずさからかミンギュが同調すると
彼女は少し顔を暗くさせる
そうやって謝ったかと思うと
自分の被害妄想を話し始める
僕らにとってそれは戯言なのに
彼女は何かしらの可能性を感じているらしい
そろそろ苛立ってきて
やめろ、と言おうとした時
ホシが席を立った
キッパリとした拒絶に
彼女の演技かかった表情が一瞬で固まった気がした
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!