…
「実はな…お前たちに頼みたいことがあって…」
「最近の地獄の様子についてだ。」
ここ最近、地獄の様子があまりよろしくない。
第一圏から第三圏などの浅い層の部分はまだいい…
ただ、城塞都市より深い部分では、なにやら
上手く罪人を処理できていないとのこと。
どうやら…地獄に落とされた堕天使が…
関係しているとな…
…これは曖昧な情報だが…
…魔王ルシフェルが関係している可能性もあるとな…
「まあ、簡単に言ってしまえばそうだな。」
「…もう突撃する気でいるのか…」
「まあ、な…ただ、」
「流石に突撃による想定外の崩壊もリスクだ。」
「とりあえず、クロノスとウーラノスを派遣する」
「そして、その事実が確認され次第…」
「堕天使の処刑及び…さらなる事実の確認により…」
「最悪の場合、現在幽閉されている」
「魔王ルシフェルの "断罪" を認める。」
「分かっている、魔王とはいえ、奴のおかげで…」
「寧ろ地獄の秩序を保てている部分もある。」
「しかし、今回ばかりはそのリターンよりも…」
「その事件に関する想定被害が大きすぎる」
断罪、それは、天国や地獄の処刑とは異なる。
通常、処刑は魂の記憶を消去し、
地球の新たなる生命体として生まれ変わるもの。
しかし、 "断罪" となると話は別である。
魂にまで及ぶ負の思念を切り捨てる為、
魂をも破壊して完全に消し去ること。
これまでの天国や地獄では、とある理由で
一度だけ "断罪" が行われている。
ただ、しかし。
「あぁ、ただ、そうするしかないんだ。」
「恐らく、アイツほどのものは…」
「処刑では奴の魂の奥深くに負の思念が残る…」
「あの魂は存在させない。…そしてもう二度と…」
「あの "第四世壊滅戦争" は起こさせない為にも。」
"全てはここから本当に初まった"




















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。