第6話

ඞි×5
669
2024/12/21 10:00 更新
 
あなた
 はぁっ、はぁッ ⋯ 
 
逃げていた時よりも、息切れを起こすのが早い
この人外をおぶっているからだろうか
それとも " アレ " を使ったからだろうか 
 
あなた
( 肩、痛いなぁ )
 

















ドォン

____爆発音が、聞こえる
 早く、行かないと













進む度に爆発音が大きくなる
急いで、急いで
青い影と薄い桃色の影が見えた
 
ヴァンパイア
 ははは笑、早くキルされろよ!! 
ジャッカル
 くッ ⋯  
 
____眷属とは違う大きな赤い鎌
あんなのを、1人で対処出来るなんて______


いや、考えてる場合じゃない
 
あなた
 イエモンさん!此方は終わりました! 
ジャッカル
 ⋯! ナイス! 
 
ヴァンパイア
 ⋯⋯ は? ラテ ⋯ ? 
 
___ヴァンパイアの動きが止まった
彼の表情は驚きと困惑、焦りが含まれていた
 
ジャッカル
 これで2対1 
ジャッカル
 しかも眷属の命は彼女が握っている ⋯  
ジャッカル
 お前が降参すれば解放するが、どうする? 
 
なんという意地の悪い質問
こんなの、降参するしか選択肢がないよ
 ⋯ まぁ、その方が楽っちゃ楽なんだけども
 
ヴァンパイア
 ⋯ っ!!!
 

ヴァンパイア



ヴァンパイア
 ⋯⋯ッ 




























ヴァンパイア
 ⋯ 分かった、
 
バシュッと、クルーになった時の音が辺りに響き渡った
 
.
 降参、する ⋯ 
 
あなた
 ⋯ ! 
 
その時のヴァンパイアの顔は、苦虫を噛み潰したような表情をして自分の無力さに嘆いているように見えた
私からこの眷属を取り返せないと悟って、降参すると判断したんだろう
それ程までに、この眷属が大切なんだろうな
 
___ふと、イエモンさんと視線が合う
「 返してあげてください 」
そう言っているように見えた
私は頷いてヴァンパイアの元へ向かった


あなた
( うっわ、近くで見ると美形 ⋯ )
 
こんな状況でそう思うなって?
いや無理、だって人外ってバレた人がクルーになってる所なんて珍しいもん
そしてその人がイケメンだったら、普通なら思うでしょ?
イエモンさんと同じくらいの美形さんで驚いてます!!
そう思うのも程々にして、ヴァンパイアに眷属を優しく渡す
 
.
 生きてる ⋯!良かった、ホントに ⋯ っ!
 
涙を流して、彼女を抱き締める
その時、眷属の指が動いたような気がした
 
眷属
 ⋯ッ、ウパ⋯さん⋯ 
 
ウパパロン
 っ!ラテ ⋯ 
 
目を覚ましたようだ


私は後ろに下がり、イエモンさんと肩を並べる
 
眷属
 あれ、なんでクルーの姿に ⋯ ? 
 
ウパパロン
 ⋯⋯ 
 
周りを見て、私とイエモンさんの姿を視認した様子


無言なのを察してか、納得したような表情を見せる
____バシュッと音が響き渡る
眷属が、クルーに擬態した
 
Latte
 ⋯ 嗚呼、負けちゃったんだ ⋯ 
 
ウパパロン
 ⋯⋯ ごめん 
 
Latte
 ううん、ウパさんが謝ることじゃないよ 
Latte
 油断した私も悪いし 
 
Latte
 ⋯ それか、気絶した私を人質に取られたりしてたの? 
 
 ⋯⋯ 妙に勘がいいな
うっすらと意識があったのかも ⋯
 
Latte
 私を見捨てれば、ウパさん1人でも勝ってたでしょ? 
 
ウパパロン
 ⋯⋯ それは出来ない 
ウパパロン
 ラテは、俺の家族だから ⋯ " 見捨てる" なんて、出来なかった ⋯っ 
 
その言葉に、眷属も涙を流して抱き締め返す
 
Latte
っ ⋯! ウパ、さん ⋯ っ!
 










あなた
( これが、家族とやらなんだろうか )
 
相手のことを想い、同じくらいの想いを返して貰える関係 ⋯
少し、羨ましいなと思ったことは心の中に留めておこう
 




































泣き止んだのか、立ち上がった2人
その顔は少し晴れ晴れとしていた
 
てか眷属マジで美少女だな
赤い瞳がよく似合ってるし、髪の毛もボブで可愛らしい
何で人外たちってこんなに顔が良いの??
 
ジャッカル
 ⋯ で、お前らはこれからどうするんだ? 
 
まだ人外と化しているイエモンさんが話しかける
落ち着くまで待っていてくれるなんて優しいな ⋯
 
ウパパロン
 他の村に行く予定 
ウパパロン
 そこのシェリフに聞かれちゃマズイけど、インポスター陣営の目的は 「 クルー陣営の殲滅 」 ⋯ 
ウパパロン
 ⋯ 生まれた時からそういう思考が根付いてんだ
 
 
あなた
 ⋯そう、ですか 
 
なんの目的もなく、ただ殺戮してる訳じゃなかったんだ ⋯
いや、だからと言ってクルーが死ぬのは ⋯
 
Latte
 ねぇ、なんでお前 ⋯ いや、シェリフは私の事キルしないでくれたの? 
 
「 死体に触れたくないから 」という私利的なことでキルしなかったのは墓場まで持っていこう
 
あなた
 今回はキルするのでは無く、早く彼の加勢に行くことが目的でしたから 
あなた
 キルする必要が無いと判断したためです 
 
Latte
 ⋯ そっか 
 
納得したように微笑む彼女
うん、可愛い
モデルさんになれるよ
 
Latte
 ⋯⋯ 
Latte
 ⋯ ラテ、
 
あなた
 ⋯ ? 
 
Latte
 私の名前、ラテって言うんだ 
Latte
 また今度会った時は絶ッ対フルボッコにしてやるから!覚えてて! 
 
負けず嫌いなのかな
まぁでも
 
あなた
 受けて立ちますよ 笑 
 
こういうのも良いかもね
 

するとヴァンパイアが眷属改めラテさんの肩に肘を置く
そして挑発したような笑みを浮かべる
 
ウパパロン
 俺 ウパパロンって名前〜 
ウパパロン
今回は中断されたけど、ジャッカルには絶ッ対勝ってたから!次会った時フルボッコにしてやるよ! 

そう言って、イエモンさんの方に指を向ける
 
ジャッカル
 ⋯⋯⋯ まぁ、気が向いたら 
 
ウパパロン
 そこはシェリフみたいに 「 受けて立つ 」とか言う流れだろ!! 
 
少しコントみたいだなと思いつつ、頬に流れている血を拭う
私も先程気付いたが、ラテさんに傷を付けられたらしい
多分無数の鎌を避けた時に掠ったんだと思う
戻ったら消毒しないと ⋯
 
Latte
 あ、ウパさん 。マッシュルーマーから申請来てる 
Latte
 〇〇村滅ぼそーっていう 
 
ウパパロン
 あー、あの人苦手なんだよな ⋯ 
 
ウパパロン
 拒否しといて 
 
Latte
 おけ 
 
インポスター陣営にも好き苦手とかあるんだ ⋯
今日で分かったことが結構多いかも
 
ウパパロン
 じゃ、そろそろ俺らは次の村に行くわ 
 
Latte
 またね〜 
 
ジャッカル
 ああ、
 
微笑みながら見送る
2人の背中が見えなくなるまで手を振る
 
本当は、ここでキルをしておくべき存在
でも、今はラバーズだから ⋯
 
既に見えなくなった背中を見続け、これから彼らによって起こる悲劇に申し訳なさを感じた
 
 
バシュッと音がする
隣を見るとイエモンさんが元の姿に戻っていた
 
iemon
 ぐさおさんの所に戻りましょうか 
 
あなた
 ⋯ そうですね 
 
踵を返して先程の家へと戻った
 

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