第9話

シンデレラ
9
2026/01/24 12:00 更新
それからというもの

日々は目まぐるしく早く過ぎていた気がする

この頃から両親が腸が煮えくり返るぐらいに

嫌いになってきた





それと同時に自分自身の容姿も嫌いになった

鴉みたいな真っ黒な髪色でもなければ

青天でも深い海の色でも無い瞳の色じゃない

中途半端な色が全て嫌いになった





あの時は新と一緒の色でお気に入りだったけど

今なんて、アイツらの血が通ってるって分かるのが嫌いだ





だから………































誰か?
美衣ちゃん、何ですか!!その見た目は!!
未創美衣
…………
誰か?
いくら小学生だからって……
"カラコンや髪を染める"なんて!!
未創美衣
……だったら、お手本になるような
見た目があるんですか?
未創美衣
この"個性"が当たり前の社会で
全うな見た目なんてありませんよ
半端な色なら……全部、汚れで...灰を被れば良い





ずっとこんな態度だったし

小学校の先生なんて頭の固い昭和節の性格だった

殴る蹴るなんてものはこのご時世では無かったが

給食のお残しをした生徒を食べ終わるまで見張っていた





まっ、苦手な食べ物が無かった私にとっちゃ関係ないが

そりゃあ私の態度が不良だったことに家に電話が来る来る

普通なら、親がその電話で知り学校に向かうが

生憎私の家なんて普通じゃない
母親
私達の結婚記念日をほっぽり出した後
にいたあの女は誰なのよ!!
母親
こんなニヤケ面を晒して気持ち悪い!!
父親
…そういうヒステリックな所が冷めるんだよ
父親
大体何だ?結婚前は僕の身に付けていた
ブランド品にしか目が行ってなかった
の知ってるからな?
父親
金を持ってれば、色目を使って
都合が悪いとヒステリックで押しきって……
父親
そんなんだから新が……
母親
違う!私の新を殺したのは、美衣よ!
美衣が…美衣がちんたらしてたから...っ!!
最初に母親は父親に向かって写真を見せてきた

私達の前でもめったに見せない笑顔の父親と

皮肉にもケバい母親より綺麗な身なりをした女性の写真





それを泣きながらぐしゃぐしゃに

握りつぶしてゴミ箱の側に叩きつけられる

言い合いが止まらないまま電話機から電話が鳴り続ける

そのまま私も放置して居留守の合成音声が

1、2回繰り返された後に無機質な電子音が響いていく
























未創美衣
…………
母親
ちょっと、だだいまくらい
言えないのかしら!
あれから中学3年生になった

あの後は、父親は家を出ていった……

まぁ、養育費を含めた学費は全面に振り込まれているから

高校は金かかる所に行った方が良いなと

思っていた時、珍しく悪態をつく母親が私に話してきた
母親
……ねぇ、あんたは何処の高校に行くのよ?
未創美衣
は?別に私の勝手ですよね?
母親
決まってないなら…有名な高校に行かない?
ほら、例えば……国立とか
あー……こりゃあやけ酒してベロベロに酔ってるな

安いウォッカに精神安定剤と睡眠薬の処方箋の

紙袋がカーペットの上に散らばってる





はぁ……気持ち悪い、というかその薬達って

酒摂取するとマズかった気がする

………最悪死んでもいっか、私にとっての

厄介者が手を下さずに死ぬし
母親
だったらさぁ……"雄英"に行かない?
あんた結構成績良いし
母親
あんた腹痛めて産んだからさ
それくらい親孝行したら……どう?
未創美衣
な…何言ってんの!?私の個性なんて
役に立たないし、普通科がやっとな…き…
母親の無責任な雄英高校の入試の進め

勿論反対した……しようとした





でも、私の脳裏にあることが過った

雄英高校の追加学科……"特別科"についてだった

簡単に言えば総合学科に近しいもの

普通科、ヒーロー科、経営科、サポート科の

学業を詳しくは出来ないが満遍なく出来る真新しい学科

雄英高校の校長、根津校長本人が

職員達の判断で今年の初夏に追加したものらしい

しかし、満遍なくということはスケジュールや費用や

諸々……生徒に割く時間が難しい為

予定では来年の新入生は1人にする異例中の異例だ





ほぼ博打に等しすぎるものだった

だが、私としては好都合の席だったとあの時感じた

あのクズ父親を金銭面で苦しませれることに
未創美衣
はは……お母さん若作りの禿鷹、分かった



















































































未創美衣
私、雄英高校に受けるよ!!そのガラス靴、履いてやるよ

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