それからというもの
日々は目まぐるしく早く過ぎていた気がする
この頃から両親が腸が煮えくり返るぐらいに
嫌いになってきた
それと同時に自分自身の容姿も嫌いになった
鴉みたいな真っ黒な髪色でもなければ
青天でも深い海の色でも無い瞳の色じゃない
中途半端な色が全て嫌いになった
あの時は新と一緒の色でお気に入りだったけど
今なんて、アイツらの血が通ってるって分かるのが嫌いだ
だから………
半端な色なら……全部、汚れで...灰を被れば良い
ずっとこんな態度だったし
小学校の先生なんて頭の固い昭和節の性格だった
殴る蹴るなんてものはこのご時世では無かったが
給食のお残しをした生徒を食べ終わるまで見張っていた
まっ、苦手な食べ物が無かった私にとっちゃ関係ないが
そりゃあ私の態度が不良だったことに家に電話が来る来る
普通なら、親がその電話で知り学校に向かうが
生憎私の家なんて普通じゃない
最初に母親は父親に向かって写真を見せてきた
私達の前でもめったに見せない笑顔の父親と
皮肉にもケバい母親より綺麗な身なりをした女性の写真
それを泣きながらぐしゃぐしゃに
握りつぶしてゴミ箱の側に叩きつけられる
言い合いが止まらないまま電話機から電話が鳴り続ける
そのまま私も放置して居留守の合成音声が
1、2回繰り返された後に無機質な電子音が響いていく
あれから中学3年生になった
あの後は、父親は家を出ていった……
まぁ、養育費を含めた学費は全面に振り込まれているから
高校は金かかる所に行った方が良いなと
思っていた時、珍しく悪態をつく母親が私に話してきた
あー……こりゃあやけ酒してベロベロに酔ってるな
安いウォッカに精神安定剤と睡眠薬の処方箋の
紙袋がカーペットの上に散らばってる
はぁ……気持ち悪い、というかその薬達って
酒摂取するとマズかった気がする
………最悪死んでもいっか、私にとっての
厄介者が手を下さずに死ぬし
母親の無責任な雄英高校の入試の進め
勿論反対した……しようとした
でも、私の脳裏にあることが過った
雄英高校の追加学科……"特別科"についてだった
簡単に言えば総合学科に近しいもの
普通科、ヒーロー科、経営科、サポート科の
学業を詳しくは出来ないが満遍なく出来る真新しい学科
雄英高校の校長、根津校長本人が
職員達の判断で今年の初夏に追加したものらしい
しかし、満遍なくということはスケジュールや費用や
諸々……生徒に割く時間が難しい為
予定では来年の新入生は1人にする異例中の異例だ
ほぼ博打に等しすぎるものだった
だが、私としては好都合の席だったとあの時感じた
あのクズを金銭面で苦しませれることに












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。